J1も優勝は、最終節まで持ち越された。勝てば優勝の首位・鹿島アントラーズ、それを勝ち点1差で追う柏レイソルの2チームがしのぎを削り合った。鹿島アントラーズは、残留を決めて好調の横浜F・マリノスと。一方の柏レイソルは、天皇杯優勝の町田ゼルビアと、ともにホームで対戦した。
結果、鹿島アントラーズが試合を支配して2-1で勝ち、9年ぶりのリーグ優勝を決めた。柏レイソルは、町田ゼルビアのオウンゴールで1-0と勝ったものの、惜しくも14年ぶりのリーグ制覇はならなかった。
しかし、今シーズンの柏レイソルは、かつて浦和レッズを指揮したリカルド・ロドリゲス監督を招へい。堅守速攻のスタイルからボールを繋ぐ新戦術を導入して大躍進した。昨シーズン17位と何とか残留したチームを見事に再生させた。
前身は、日本サッカー界の名門であった日立。1994年にJリーグにJリーグ昇格。2005年にJ2に降格したが、1年でJ1に復帰。2009年に再びJ2に降格。2011年にJ1に復帰するとチームを立て直したネルシーニョ監督の下、レアンドロ・ドミンゲス選手の活躍もあって昇格1年目でJ1チャンピオンに輝く偉業を達成した。それ以来の優勝のチャンスが巡ってきた年だった。
今シーズンのチームを見ると、まずは日本代表でもあるエースFW細谷真大選手。ゲームチェンジャーとして途中交代での出場する中、2年ぶり2桁得点をあげる活躍を見せた。

またアルビレックス新潟から加入したGK小島亨介選手は、安定した守備でリーグ戦フル出場を果たした。さらに下部組織出身のDF古賀太陽選手も守備のリーダーとして堅守の中心となった。


攻撃はサイドからの崩しが大きな武器となったが、右サイドはMF小泉佳穂選手、MF久保藤次郎選手、DF原田亘選手が支えた。

左サイドは、個人技に長けるMF小屋松知哉選手に、DF三丸拡選手が加わり攻撃に厚みを増した。また法政大から新加入のボランチMF中川敦瑛選手が、ケガで長期離脱した主力のMF熊坂光希選手の穴を埋める活躍を見せた。


トレカの相場を見ると、やはり断トツなのがエース細谷真大選手だ。直筆サインカードは、20,000円から50,000円と高額となっている。

キャプテンの古賀太陽選手の直筆サインカードは、5,000円から7,000円と人気がある。その他の直筆サインカードでは、熊坂光希選手が7,000円前後。小屋松知哉選手が、3,000円から5,000円。小島亨介選手は、4,000円前後。三丸拡選手は、1,500円前後でオークションに出品されている。


細谷選手は別格だが、今シーズン活躍した選手たちだけに価格的にはやや高めな感じだ。
また伝統あるクラブである柏レイソルは、これまで多くの好選手を輩出してきた。
2011年の優勝の立役者で41歳の若さで亡くなったレアンドロ・ドミンゲス選手をはじめ、FWカレカ選手、DF渡辺毅選手、FW玉田圭司選手、FW北嶋秀朗選手、FW工藤壮人選手、MF伊東純也選手、FWクリスティアーノ選手などなど名前を挙げたらキリがないほどだ。こうしたスターたちのトレカをコレクションするのも楽しい。

来シーズン以降、さらなるチームの強化が進み、J1チャンピオンを目指す柏レイソルトレカは、今後大いに注目されるに違いない。
文:Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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