千葉ロッテマリーンズは来季の新監督として、サブローヘッドコーチの昇格を発表。10月8日、本拠地ZOZOマリンスタジアムで就任記者会見を行った。
サブロー監督は岡山県出身でPL学園高からドラフト1位で1995年にロッテに入団。1年目から「サブロー」の登録名を使用し、2000年後半からレギュラーとして定着した。2011年6月に巨人に移籍したが、同年オフにFA権を行使して古巣に復帰。16年限りで現役引退し、プロ22年で通算1363安打、127本塁打、655打点をマークした。
引退後はロッテ球団のスペシャルアシスタント、東北楽天ゴールデンイーグルスファームディレクターを経て2023年からロッテの2軍監督に。今季途中にヘッドコーチに転任。今季限りで退任した吉井理人前監督を支えた。
「今年は断トツの最下位ということで新しいチームづくりになる。甘さを取り除いて厳しい練習をして、若い選手が多いチームなので来シーズンに羽ばたけるというチームにしていきたい」と会見で話した。
背番号「86」は変わらない。「86」は若手時代にロッテの監督だった故・山本功児さんがつけていた。「朝から晩まで練習に付き合ってくれる熱い人。そこはまねしてやってきたい。今年の春はファームの都城のキャンプでめちゃくちゃ厳しい練習をしたが、その練習に耐えて1年間けがする選手が少なかった。その時の僕の中のスローガンが『昭和のキャンプをやろう』だった」と背番号だけでなく、厳しい練習を続けることも明かした。
この日は2023年まで球場アナウンスを担当した谷保恵美さんが司会進行を務めた。既に退団しているが、球団から依頼を受け登場。かつて、本拠地に響かせた懐かしい「サブロ~」のアナウンスでサブロー新監督の船出を飾った。今季は最下位に沈んだが、強いマリーンズも帰ってくるはずだ。
現役時代はロッテの顔だったサブロー新監督。トレーディングカードにもロッテを代表する選手、レジェンドとして登場。背番号3のインスクリプションはもちろん、引退後の86のインスクもある。
レアなカードとしては、2011年に在籍した巨人時代のもの。「大村三郎」として登録された。「背番号0」のユニホームで7月1日に出場選手登録され、同日の対中日ドラゴンズ戦の8回裏に代打で出場。吉見一起から東京ドームの左翼席にソロ本塁打を放った。
その後は先発投手に左投手が見込まれる際に勝負強さを買われ5、6番としての先発出場が多かった。わずか154日の「大村三郎」だったが、現役引退後にはBBM、エポック社からカードが作られた。現役選手の直筆サインカードは制限される巨人だけに、OBとしてサインカードも封入され人気を集めた。サインはローマ字の「SABURO」で変わりはないが、インスクは背番号「0」。今では「幻のカード」と言えるかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。