JLPGAツアー「RKB×三井松島レディス」最終日が5月14日、福岡CC和白Cで行われ、岩井ツインズの妹・千怜(ちさと)が姉・明愛(あきえ、ともにホンダ)と昨季年間女王・山下美夢有(加賀電子)の3人によるプレーオフを制して、今季初優勝、通算3勝目をあげた。
7位タイからスタートした千怜は、前半に4バーディー、後半に3バーディーを奪い猛チャージ。首位タイでスタートした明愛がバックナインで2つのボギーを叩き、3バーディー、2ボギー。昨季の年間女王・山下も6バーディーを決めてホールアウト。山下と岩井姉妹が通算11アンダーで並び、三つ巴のプレーオフへと突入した。
プレーオフ1ホール目は3選手ともにパー。2ホール目のパー5では、フェアウェイからの第2打で、まず明愛がドライバーを握り、グリーン下のラフまで運んだ。続く千怜もドライバーを選択し、グリーン手前へ。山下の6メートルのバーディーパットはカップを1周し外れた。明愛は2メートル弱を決めきれず、千怜が約1.5メートルを沈めて決着をつけた。
「今年に入って優勝争いをして、あともう少しというところで勝てない日々が続きました。今日はその悔しさをバネに『絶対勝ってやる』という気持ちで勝つことができました」と千怜は優勝インタビューで話した。
「プレーオフで明愛と美夢有さんと回れて本当に幸せな時間でしたし、姉妹でプレーオフができて、ひとつ夢がかないました。母の日なので、このような優勝をプレゼントできてうれしく思います。4勝目を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と喜びをかみしめた。
千怜は昨年8月に2週連続優勝。姉の明愛は4月16日に「KKT杯バンテリンレディスオープン」で初優勝。1988年のツアー制施行後初となる双子でのツアー優勝となった。もちろん、同一シーズンでの双子でのツアー優勝も史上初となった。千怜は今回の優勝で通算3度目となる「EPOCH-ONE」が作られた。明愛とのEPOCH-ONE 発行種類数では2枚差。次も千怜が勝って差を広げるのか、明愛が勝って差を縮めるのか。オフにはコラボカードも作られるかもしれない。
トレカジャーナル編集部