2025年のオフシーズン、Bリーグは移籍や新加入でチームの戦力図が大きく変わったと言えるでしょう。その中でも特に注目したい4人である、富永啓生、狩野富成、ジャリル・オカフォー、小川麻斗をピックアップ!それぞれの個性、新天地での役割、そしてトレカでの注目度までご紹介していきます。
■富永 啓生 インディアナ・マッドアンツ→レバンガ北海道
移籍市場で最も注目を集めたと言っても過言ではない選手でしょう。「和製ステフィン・カリー」の異名を持つ、日本が誇るシューターです。非常に早いリリースから放たれる高弾道のロングレンジシュートが最大の武器であり、特にステップバックスリーは、海外のカレッジ、そしてGリーグにおいても強烈なインパクトを残しています。Bリーグでは文字通り「アンストッパブル」なムーブになるかもしれません。
パッションあふれるパーソナリティも魅力で、試合中のガッツポーズや観客へのジェスチャーなど、感情を前面に出すタイプ。チーム全体の士気を高めるムードメーカー的役割も担っています。そのパフォーマンスでBリーグをさらに盛り上げてくれる存在となりそうですね。
同じく新加入でレバンガ北海道入りしたジャリル・オカフォーとはGリーグでともにプレイした経験があり、強力なコンビネーションにも期待がかかります。
トレカの面では、Bリーグカードとしてはまだ存在しないものの、これまで日本代表ウェハースや、海外製品に何度か収録されています。特に6月に発売された「2024-25 TOPPS G-LEAGUE BASKET BALL」は比較的安価に購入することができ、富永のカードをすぐにでも集めたいという方にはおすすめの製品です。
■ジャリル・オカフォー インディアナ・マッドアンツ(ペイサーズ)→レバンガ北海道
元NBAドラフト全体3位のビッグマンも北海道に加入しました。ポストプレーの多彩さで知られ、滑らかかつパワフルなプレイは、Bリーグのどのチームにとっても脅威になることは間違いありません。
さらに、ハイポストからの展開力もあり、相手ディフェンスを冷静に見ながらの精度の高いパスは、スコアラーとしての役割だけでなく、オフェンスのあらゆる起点になることが可能です。ピック&ロールのシチュエーションでは、スクリーン後のロールからミドルレンジを決めるような器用さも見られ、幅広い役割での活躍が期待できるでしょう。
前述の富永とは、過去に同じチーム(インディアナ・マッドアンツ)に在籍しており、コンビネーションは◎。内と外で互いに補完しあえるコンビは相手ディフェンスにとっては脅威そのもの。レバンガの得点パターンとして、新シーズンは猛威を振るうことになりそうです。
元々NBAで活躍していたこともあり、多くのカードが発行されていますが、前述の「2024-25 TOPPS G-LEAGUE BASKET BALL」にはマッドアンツ時代の直筆サインも収録。B-Leagueカードでのカード化も楽しみです。
■安藤 誓哉 島根スサノオマジック→横浜ビー・コルセアーズ
今オフシーズンで最も大きな司令塔補強と言えるのが、安藤誓哉の横浜ビー・コルセアーズへの加入でしょう。豊富な経験を持つ超攻撃的PGであり、得点力と視野の広さはリーグ屈指。ピック&ロールからのミドルジャンパーやフローター、Bリーグ通算2位の成功数を誇るスリーポイントなど多彩な武器を持ち、クラッチタイムにも冷静かつ的確な判断が光ります。
相手の守備を瞬時に見極める能力にも長けており、パスとドライブを自在に使い分け、ディフェンスを翻弄します。
パーソナリティは非常にクールでありながら、信頼を集めるリーダータイプ。的確な指示で周囲を引き締め、プレーで引っ張っていく舵取り役として、新生ビー・コルセアーズのアップテンポなスタイルにフィットする存在になるでしょう。
トレカの面では、過去に所属してきた各クラブでのカードが既に存在しますが、横浜ユニフォームでの初カードはコレクターにとって押さえておきたい一枚です。今後ビー・コルセアーズの中心選手として人気が高まることは間違いありません。
■小川 麻斗 千葉ジェッツ→京都ハンナリーズ
岡田侑大が移籍後、ハンナリーズの新エース候補として加入したのが小川麻斗です。元々千葉ジェッツでは、富樫勇樹に次ぐ若き司令塔として出場機会も多かったのですが、スーパールーキー瀬川琉久の加入・活躍もあってか、プレイタイムが減少する中での期限付き移籍となりました。持ち味はなんといってもそのスピード。瞬間的な加速力から生み出される緩急は圧巻。パスの精度も折り紙付きで、瞬時に切り込みながらマッチアップ相手が反応できないほどの速さでアシストパスを展開します。さらには守備に関しても評価が高く、執拗に張り付くタフなディフェンスから、スティール、そしてそのスピードを活かしたトランジションオフェンスで一気に得点を決めることができます。
23歳という若さながら、高いリーダーシップも発揮でき、闘志を味方に伝染させられるほどの熱いマインドも魅力のひとつです。福岡第一高校で河村勇輝と共に成し遂げた数々の優勝、そして千葉ジェッツでの天皇杯制覇などチャンピオンとしてのメンタリティも存分に発揮することができるでしょう。
トレカにおいても、京都ハンナリーズの新ユニフォームに身を包んだ装いに注目が集まります。ジェッツ時代のトレカは豊富に存在しているので、特に直筆サイン入りのものはこれから価値が高まっていくのではないでしょうか。
それぞれが異なる強みを持ち、新チームでの活躍が期待される4人のプレーヤー。Bリーグだけでなく、今季のBリーグカード市場にも新たな価値と話題をもたらすことでしょう。
これまでトレカに触れたことがなかったBリーグファンの方も、まずは現在発売されている「2024-2025 B.LEAGUE FAST BREAK」シリーズを購入して、現在、そして未来の推し選手のトレカをゲットしてみてはいかがでしょうか。
豊富な種類のスタイリッシュなカードが手に入るだけでなく、選手本人の直筆サインカードが出現することもあり、ファンにとってはたまらないアイテムです。
「2024-2025 B.LEAGUE FAST BREAK」はミントのオンラインショップでも販売中!
ぜひこの機会に手に入れてみてください。
文:伊藤航(株式会社ミント)
「Bリーグ」に関する記事
「伊藤航」の執筆した記事