米国で発売されたUPPER DECK社のオールスポーツカード「2025 Goodwin Champions」に佐々木麟太郎内野手(スタンフォード大)のトレーディングカードが収録され、話題を集めている。
「Goodwin Champions」はプロ、アマを問わず、各スポーツ界の人気選手、期待の若手選手を集めた同社の人気ブランド。スポーツだけでなく、歴史的な偉人、建造物、さらには動物などのさまざまなものがカードになっている。
佐々木は花巻東高で高校通算140本塁打をマーク。去就が注目される中、昨秋から米国のスタンフォード大に進学。NCAAカンファレンスで全52試合(プレーオフ1試合を含む)に先発出場し、打率.269、7本塁打、41打点を残した。今年9月からの新学期に備え、米大学サマーリーグの最高峰「ケープコッドリーグ」に参加。コトゥイット・ケトラーズで10試合に出場し、打率.172、2本塁打、6打点だった。
米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が特集した「2025年の大学新人選手トップ25」ではトップにランキング。スタンフォード大のホームページでも「佐々木は日本出身の高い期待を背負う有望株で、総合1位に立った。強打の一塁手は昨秋、プロ野球ドラフトを辞退して米国の大学に進学すると発表し、大学野球界に衝撃を与えた」と紹介されるなど、注目された。
「Goodwin Champions」に収録された佐々木のカードは数種類あり、UPPER DECK社がかつて、MLBカードを制作・発売していた時期に人気だった「SP Authentic」の「Future Watch」サインカードも。日本のカードコレクターには、イチロー外野手(シアトル・マリナーズ)、新庄剛志外野手(ニューヨーク・メッツ)のルーキーカードとしてお馴染みのデザインで復刻された。
さらに、今回の「Goodwin Champions」にはUPPER DECK社のNHLカードで人気のサブセット「Young Guns」も収録されており、こちらにも佐々木のカードが登場。貴重なパラレル版のアセテートカード「Clear Cut」や、シリアルナンバー入りのレアカードも封入された。
佐々木のトレカはこれまで、PANINI社やその傘下のLEAF社のブランドで発売。PANINI社のオンデマンドカード「PANINI Instant」でもサインカードが受注生産されたことがある。
佐々木以外でも、2022年のアジア大会金メダル、パリ五輪8位のスケートボード女子パークの草木ひなの、UFCの日本人ファイター・平良達郎の各種カードも収録。「2025 Goodwin Champions」の日本での発売が待たれる。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。
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