NPB東北楽天ゴールデンイーグルスは12月3日、田中将大投手の残留を発表した。来年も田中のトレカは日本のメーカーが制作し、ファンやコレクターを楽しませることになった。
田中は今季、MLBニューヨーク・ヤンキースから8年ぶりに古巣の東北楽天に復帰。今季終了後に、田中がMLB復帰を希望した場合は契約を見直す「オプトアウト」の条項が組み込まれた2年契約を結んだ。米国ではヤンキース復帰を待望する報道もあったが、田中本人が残留を決め、この日までに球団と来季の契約に合意した。
今季は開幕直前に右ヒラメ筋を痛めて出遅れた影響に加え、好投しても打線の援護がない試合が続き、23試合で4勝9敗、防御率3・01に終わった。それでも豊富な経験を活かし、投手陣の精神的支柱として存在感を見せた。北京五輪に続き2度目の五輪となった東京五輪でも準々決勝の米国戦で先発し、4回途中で降板も、大会を通じて侍ジャパンを支え、金メダル獲得に大きく貢献した。
4日には本拠地・楽天生命パークで開催されたファン感謝祭でのトークショーで直接、「来年も(東北)楽天(ゴールデン)イーグルスでプレーすることになりました」とファンに残留を報告した。今季を振り返り「本当に悔しかったし、これだけ苦しんだシーズンはNPBやMLBでも今までなかった。結果がついてこなかったので、とにかく辛かった、しんどかった。シーズンを戦っている時は思っていても口に出さないけど。終わったから言える」と、初めて本音を語った。
7年間の空白で、NPBの野球の変化があったのだろう。それでも、田中なら復帰2年目の来季は順応し、実力を発揮するはずだ。
今年、発行された田中のトレーディングカードは、オークション結果検索サイトの「オークファン」などによると、球団が制作した「2021 東北楽天ゴールデンイーグルス 2nd」の55枚限定サインが「ヤフオク!」にて56,555円で落札されたほか、エポック「2021 NPB」の15枚限定サインに42,510円の落札額がつくなどまずまずの人気だった。ほかにも、楽天生命パーク限定で販売された「田中将大チップス」に封入されたオリジナルカードも話題になった。
マウンドでの完全復活が期待される来季、田中のトレカも完全復活が期待される。
トレカジャーナル編集部