WWEのPLE(プレミアム・ライブイベント)、「エボリューション」が7月13日、アトランタのステートファームアリーナで開催された。「エボリューション」は女子選手だけの大会で2018年以来、2度目の開催にスーパースターが勢ぞろいした。
メインイベントでは、イヨ・スカイが前女子世界王者リア・リプリーとの防衛戦に臨み、場外乱戦を含めた死闘を展開。両者ともにマットで大の字になったところで、25年6月のPLE「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」の女子MITBラダー戦を制し、いつでもどこでも王座挑戦可能な権利証入りブリーフケースを保持するナオミが登場。そのままキャッシュイン(権利行使)して、トリプルスレッドマッチに。
ナオミがイヨをブリーフケースで殴打した後、スプリッドレッグ・ムーンサルトを決めて、3カウント。王座を強奪した。イヨは3月3日に「ロウ」で、リプリーを倒して王座獲得後、4月の「レッスルマニア41」でもリプリー、ビアンカ・ベレアのトリプルスレッドマッチを制して王座防衛。ベルト保持期間は131日だった。
ナオミはビアンカを特別レフェリーに迎えたジェイド・カーギルとの第5試合のノーホルズ・バード・マッチで、コーナーからの雪崩式ジェイデッドをテーブルに決められKO負け。大ダメージを負っていたが、チャンスを逃さず、モノにした。ナオミのWWE女子最高位シングル王座獲得は17年のスマックダウン女子王座以来、約7年ぶりとなった。
第6試合の女子王座次期挑戦者決定バトルロイヤルではステファニー・バッケルがラッシュ・レジェンドにエプロンサイドでデビルズキスを決め、そのまま、リング下に転落させ、優勝。PLE「クラッシュ・イン・パリ」での王座挑戦権を手に入れた。挑戦する相手が、ジュリアになるか、ナオミになるか、この日、レジェンドのトリッシュ・ストラタスから王座を防衛したティファニー・ストラットンになるか、は未定。
TOPPS社ではオンデマンドカード「TOPPS NOW」で、大会前から、大会ポスターをカード化。大会当日の試合からは、ナオミとバッケルがカードになった。ナオミのカードは抽選で当たる「LUCKY HIT」に、狂気の世界に闇落ちしたナオミのコスチュームにも使用されている「CAUTSION TAPE」(立ち入り禁止テープ)を裁断して挟み込んだ珍しいレリックカードが企画された。
≪エボリューション2025≫
【第1試合】
女子インターコンチネンタル選手権試合トリプルスレット・マッチ
(王者)○ベッキー・リンチ – ベイリー●、ライラ・ヴァルキュリア(挑戦者)
16分23秒=バックスライド→エビ固め
【第2試合】
NXT女子選手権試合
(王者)○ジェイシー・ジェイン – ジョーディン・グレース●(挑戦者)
11分53秒=ローリング・アンコール→片エビ固め
【第3試合】
女子タッグ選手権試合フェイタル4WAYマッチ
(王者組)○ラケル・ロドリゲス&ロクサーヌ・ペレス – ザリア&ソル・ルカ●、シャーロット・フレアー&アレクサ・ブリス、ASUKA&カイリ・セイン(挑戦者組)
8分43秒=テハナボム→エビ固め
【第4試合】
WWE女子選手権試合
(王者)○ティファニー・ストラットン – トリッシュ・ストラタス●(挑戦者)
8分37秒=プリティエスト・ムーンサルトエバー→片エビ固め
【第5試合】
ノー・ホールズ・バードマッチ
○ジェイド・カーギル – ナオミ●
11分15秒=テーブルへの雪崩式ジェイデッド→片エビ固め
※スペシャルゲストレフェリー=ビアンカ・ベレア
【第6試合】
女子王座次期挑戦者決定バトルロイヤル
○ステファニー・バッケル – ラッシュ・レジェンド●
15分31秒=デビルズキス→オーバー・ザ・トップロープ
【第7試合】
女子世界選手権試合
(王者)イヨ・スカイ – リア・リプリー(挑戦者)
→ナオミのキャッシュインで変更
→女子世界選手権試合トリプルスレット・マッチ
(挑戦者)○ナオミ – イヨ・スカイ●(王者)
ハリウッドスター・プレス→片エビ固め
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。