バレーボールのSVリーグ女子は5月3日、ファイナル第2戦が有明アリーナで行われ、大阪マーヴェラスがNECレッドロケッツ川崎にセットカウント3-0ので勝ち、2連勝として初代女王に輝いた。
先に2勝したチームが初代女王となる女子のファイナルは、5月2日の第1戦で先勝したレギュラーシーズン1位のマーヴェラスと、2位のレッドロケッツが対戦した。
試合は第1セット、序盤から互いにポイントを取り合う展開となり、マーヴェラスはリセ・ファンヘッケが強烈なスパイクを決めるなど主導権を握り、25-22でゲット。第2セットは、レギュラーシーズンの総得点が日本選手トップだった佐藤淑乃のスパイクなどでレッドロケッツがリード。だが、中盤で同点に追いついたマーヴェラスは、キャプテンの田中瑞稀選手がコースをつくスパイクを決めるなど得点を重ね25-21で連取した。
第3セットは、マーヴェラスは12対12の同点からセッターの塩出仁美のサービスエースなどで5連続ポイントを取ってリードを広げ、箕輪幸が高さのあるブロックなどでリードを広げ、最後はファンヘッケがスパイクを決めて25-16と攻守で圧倒して、セットカウント3-0でストレート勝ちした。
MVPには田中が選ばれた。「相手も本当に強いチームだったが、たくさんの方々のサポートに対する思いをコートの上で表現できた。2試合で優勝を決められたことをうれしく思う。(MVPは)私でいいのかとびっくりしたが歴史に名前を刻めてうれしい」と田中は話した。
「去年は前身のVリーグ1部のファイナルで同じ相手と対戦したが、自分はけがでしっかりプレーできず迷惑をかけてしまった。今回はどうしたらチームを勝たせられるかをずっと考えていた。2試合ともストレートで勝ててよかった」と攻守の要である林琴奈は安堵の表情を浮かべた。
SVリーグの発足で、新時代を迎えた女子バレーボール。SVリーグのトレーディングカードは作られなかったが、日本代表カードは人気を誇る。7月にはプロデュース216からコレクションアイテムとして「『バレーボール女子日本代表2025』トレーディングmini色紙」が発売される予定だ。今後の「SVリーグ」商品、日本代表カードに期待したい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。