バレーボール男子の欧州チャンピオンズリーグ(CL)が5月18日、ポーランド・ウッジで行われ、ペルージャ(イタリア)がザビエルチェ(ポーランド)を3-2で下し、初優勝を飾った。入団2季目の日本代表の石川祐希はチーム2位の20得点をマークし、日本男子として初めて同大会Vの快挙を達成した。
2セットを先取しながら追いつかれ迎えた第5セット。石川は、鋭いサーブからブレークを重ねて5-1とリードを取ると、後半も再びサーブで流れを奪取。15-10でこのセットを奪い、チーム史上初となる欧州王者として頂点に立った。
全5セットに先発出場し、オポジット(攻撃専門ポジション)のベンタラに次ぐ20得点。ゲームMVPを獲得した16日の準決勝ハルクバンク・アンカラ(トルコ)戦に続く奮闘で「本当に苦しい試合だったけど、CLを勝てたことをうれしく思う」とチームメートと満面の笑みで抱き合った。
昨季4冠という強豪チームの中で、移籍1年目の昨季から、イタリア10季目の実力を見せた。し烈なアウトサイドヒッターのポジション争いで、リーグ序盤の途中出場から、信頼を勝ち取り、主力選手に。準決勝で敗れたプレーオフでは、3位決定戦で銅メダルを獲得し、ゲームMVPにも選ばれた。今大会でも予選ラウンドからチームを支え、準優勝だった2016-17年シーズン以来の決勝で雪辱を晴らすことに貢献した。
昨年9月のスーパー杯との2冠も達成。日本人男子初の快挙に「ペルージャとしても初だし、日本人男子としてもCLで優勝した選手は僕が初めて。そこはうれしく思うし、歴史に名を刻めたということを誇りに思う」と話した。
「来季、また、(ペルージャの本拠)パラバルトンでお会いしましょう」と残留を明言。自身のSNSでは「皆さんのご声援の力もあって、思いっきりプレーができています。本当にありがとうございます。また、皆さんの前でプレー出来ることを楽しみにしています!」と綴った。10月にはペルージャの一員として、SVリーグ初代王者のサントリーとのエキシビジョンマッチも予定されている。日本代表のチームメートでもある、サントリーの高橋藍との対戦は話題を集める。人気の高いバレーボールのトレーディングカードもヒートアップしそうだ。
バレーボール男子のトレーディングカードは2月に発売されたバンダイ「JAPAN NATIONAL VOLLEYBALL TEAM ツインウエハース」が好調だ。7月にはヒッツ社から「バレーボール男子日本代表 2025」にくわえ、コレクションアイテムとして「バレーボール男子日本代表2025」トレーディングmini色紙、 ミニ屏風コレクションが発売される。
日本代表では主将を務める。昨年のパリ五輪では準々決勝でイタリアにセットカウント2-0から逆転負け。2028年のロサンゼルス五輪へ、9月の世界選手権(マニラ)が待つ。石川のイタリアでのシーズンはひとまず、終わったが、バレーボール日本代表の季節がやって来る。バレーボールトレカの季節がやって来る。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。