NBAで日本人最長の6シーズン目を終えた渡辺雄太が4月20日、自身のSNSでライブ配信を行い、今季限りでのNBAからの撤退と来季からの日本国内のBリーグに参戦することを表明した。
「来季からは日本に帰ってプレーをさせていただきます」と明言した尽誠高から、米ジョージ・ワシントン大学に進み、ドラフト外ながら2018年からメンフィス・グリズリーズ入り。トロント・ラプターズ、ブルックリン・ネッツ、フェニックス・サンズを経て、今季途中、グリズリーズに復帰していた。
「めちゃくちゃ楽しみ。11年間米国で生活していた。これからどういう生活が日本で待ってるんだろうとか、またNBAで学んできたことを間近で見せれる機会も増える」と初参戦のBリーグに思いを馳せた。
3月1日の対トレイルブレイザーズ戦以降、出場機会はなかった。当初は「手首の負傷」を理由としていたが、途中から「個人的理由」となっていた。コートに出た瞬間、体に力が入らなくなることもあったと言い「さすがにちょっとやばい。この状態でプレーしたら本当にバスケができなくなる怖さがあった」と言う。
「限界はもっともっと前にあったんだと思う。それでも自分の中で『絶対20代は逃げない』と決めてた。終わり方はこうなっちゃったけど、夢に向かって最後まで突っ走れた。米国でやり残したことはまじでない」と29歳は話した。
Bリーグはまだ、シーズン途中で「チームはまだどことも交渉してない」という。生まれ故郷の香川には香川ファイブアローズがあるがB3。日本代表でもリーダー的存在の渡邊が加入すれば、B1の勢力図が変わるだけに、争奪戦は必至。来季からの渡邊のプレーも楽しみだが、その前に入団先には早くも注目が集まる。
日本人選手最長の6年間をNBAで過ごしただけに渡邊のNBAカードは多い。日本国内のカードは日本代表カードに収録されてきた。来季からは、人気が定着したBBM「Bリーグ」カードに渡邊のファーストカードが収録され、さらに脚光を浴びることになりそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。