ラグビー日本代表の堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)が12月6日、今季限りでの現役引退を表明した。
堀江は埼玉・熊谷ラグビー場内で記者会見。「今シーズンをもって、ラグビーを引退しようと思っています。僕自身、10歳から始めましたが、ターニングポイントでいろいろな人と会って、いいラグビー人生が送れたと思っています」と話した。「ここまで上まで上がっていけるようなラグビー選手ではなかった。いろいろな人の支え、サポートがあって、ここまでこられたんだなと感じています。一番は家族が常に横にいてくれて、全力でサポートしてくれた」と感謝した。
大阪・島本高、帝京大を経て2008年から三洋電機(現埼玉)に所属。日本代表として2009年に初キャップをつかむと、2011、15、19、23年とワールドカップ(W杯)に4大会連続で出場した。2015年には対南アフリカ戦の歴史的な初勝利、自国開催だった19年には過去最高の8強に大きく貢献し、10月に閉幕したW杯フランス大会でも3試合に先発した。W杯通算16試合出場はリーチ・マイケルの17試合に次ぐ歴代2位の大記録である。
世界最高峰スーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)挑戦、サンウルブズの初代主将を務めるなど、日本代表の顔としてだけでなく、グローバルな活躍で日本ラグビーをリードしてきた。
けん引してきたのはプレーだけではない。ラグビーのトレーディングカードでも堀江は注目選手のひとり。独特のヘアスタイルもあり「ラスボス」とも呼ばれる、そのタフさが伝わってくるトレカは代表カードでも、トップリーグカードでも多くが作られ、人気を集めてきた。
12月9日に開幕するリーグワン1部で2季ぶりの優勝を目指すワイルドナイツ。10日、本拠地の熊谷ラグビー場で同3位の横浜キヤノンイーグルスを迎え、堀江にとってのラストシーズンが開幕する。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。