「AKATSUKI JAPAN」が歴史的勝利! W杯グループリーグで大健闘!【トレカで見るW杯・1次ラウンド編】

【対ドイツ戦】

「FIBAワールドカップ2023」1次ラウンドが8月25日、日本、インドネシア、フィリピンの3か国の会場で開幕。パリ五輪への出場権もかかる日本代表「AKATSUKI JAPAN」は沖縄アリーナでドイツに63‐81で敗れた。

初戦から厳しい戦いになった。世界ランキング36位の日本に対して、ドイツは同11位。デニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)、モリッツとフランツのワグナー兄弟(ともにオーランド・マジック)、ダニエル・タイス(インディアナ・ペイサーズ)らNBAの現役選手をそろえる強豪に真っ向勝負を挑んだ、

大会前の強化試合で右足首を負傷した渡邊雄太だったが、第1クオーターの序盤で、2本のスリーポイントシュートやブロックショットを決め、沖縄アリーナを沸かせた。

だが、シュルーダーのジャンプシュートで口火を切ったドイツは高さのある攻撃で徐々にリードを広げ、11‐23で第1クオーターを終えると、第2クオーターもさらに点差を広げ、31‐53で折り返した。

第3クオーターは、日本が渡邊の連続得点や馬場雄大のスリーポイントなどで食い下がり、第4クオーターでも点差を詰める意地を見せたが、黒星スタートとなった。

日本は、渡邊が20得点、馬場が15得点をマークしたが、攻撃の鍵を握るスリーポイントシュートの成功率が17.1%と苦しみ、リバウンドも36対47と高さのあるドイツに力負け。ディープスリーの名手、富永啓生も徹底マークされた。

「特に前半、自分のシュートがなかなか決まらずチームに迷惑をかけてしまった。前半の流れのままズルズルいってもおかしくなかったが、みんなが集中力を切らさずにやりきった結果だと思う」渡邊は前を向いた。

「この試合は負けたが、大会はまだ終わっていない。1試合1試合が本当に大事になってくるので、チーム一丸となって準備していきたい」と馬場も闘志を燃やした。

「前半はあまりよくなかったし、日本のバスケットができなかった。後半は日本らしさが出たのでそれはすごくよかった。(次戦のフィンランド戦は)きょうの試合の後半のバスケットを最初から最後までやりたい。そうすれば勝てると思う」と日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチは話した。

日本代表がパリ五輪への出場権を獲得するには、この大会ではアジア勢1位にならなければならない。1位を逃せば、来年開催される世界最終予選の出場権獲得を目指すことになる。

ドイツはモリッツ・ワグナー(オーランド・マジック)がフィールドからのシュート14本中10本を含む、ゲームハイの25得点、9リバウンド、1アシスト、1スティール、1ブロックを記録。シュルーダー(14得点)、タイス(13得点)、フランツ・ワグナー(10得点)もダブルスコアを記録。トレカも多いNBA勢に「AKATSUKI JAPAN」が圧倒された。

【対フィンランド戦】

「FIBAワールドカップ2023」1次ラウンドで、日本代表「AKATSUKI JAPAN」は8月27日、フィンランド相手に、第4クオーターで逆転し、98‐88で勝利した。W杯での日本の勝利は前身の大会の世界選手権で2006年にパナマに勝って以来、17年ぶりという歴史的な白星になった。

初戦でドイツに敗れた日本(世界ランキング36位)は再び、格上のフィンランド(同24位)と激突。それでも、第1クオーター、日本は厳しいディフェンスから相手のミスを誘発。速攻につなげてリズムをつかみ、チーム最年長の比江島慎がスリーポイントシュートなど9得点をマークし、22‐15とリードした。

第2クオーターで、213センチのラウリ・マルカネン(NBAユタ・ジャズ)ら、相手の高さのある攻撃を止められず36⁻46と逆転されて、前半を折り返した。

第3クオーターは一時、18点差までリードを広げられたが、富永啓生のスリーポイントなどで点差を詰めて、10点差で第4クオーターへ。最終クオーターでは河村勇輝のスリーポイントなどで追い上げ、残りおよそ4分半で河村がファールをもらいながらシュートを決めて同点に追いつき、フリースローでついに逆転した。

その後も、河村選手がスリーポイントを4本決めて相手を突き放し、日本は、このクオーターだけで20点差をつける猛攻で逆転勝ちした。

第4クオーターで35点を挙げた攻撃を支えたのは、日本がこれまで磨いてきたスリーポイントシュート。積極的にスリーポイントシュートを狙う戦術は、トム・ホーバスヘッドコーチが、「40%の成功率」を目標に掲げてきたもの。世界ランキング11位のドイツとの初戦では、35本中6本しか決まらず、成功率はわずか17.1%だった。

この流れはフィンランド戦の前半でも続き、成功率は27.2%で、相手に10点のリードを許す展開となったが積極的にスリーポイントシュートを打っていく攻撃的な姿勢が局面を打開した。

「ここまでシュートが入らずチームに迷惑をかけてきたが、ヘッドコーチやチームメイトなどが信頼してくれて、その思いが詰まったシュートだった」と河村。シュートを決めるたびに吠え、ガッツポーズ。試合後には「みなさんの応援のおかげで劣勢の時間も乗り切ることができた。歴史的な勝利を日本で挙げられたことが嬉しい」と話した。

あのステフィン・カリーも称賛したというディープスリーも決め、反撃の狼煙をあげた富永啓生は4本のスリーポイントシュートを決めるなど、17得点を沖縄アリーナに刻んだ。「人生で1番ぐらいうれしい。スリーポイントは自分の役割で、このチームにいる理由なので決められてよかった。次も気持ちで負けない」と胸を張った。

河村と富永はこの試合でいずれも7本中4本のスリーポイントを決め、成功率は、57.1%。チームのスリーポイントの成功率も最終的に39.2%まで引き上げた。

「こういうゲームは経験がない。最高だ。第2クオーターは相手のリズムだったが、後半は日本のリズムだった。次のオーストラリア戦も勝ちたい」とホーバスヘッドコーチもこぶしを握った。

新人王とMVPを同時受賞するなど、今季のBリーグを席巻した河村はトレーディングカードでも人気はトップクラスに。この大会、この試合でさらに注目を集めるのは必至で、大会後のカードの動きから目が離せなくなった。米国ネブラスカ大でプレーする富永のトレカの存在は現在のところ、確認できていない。NBAドラフト候補とも言われているだけに、TOPPS社の大学バスケットカードで初登場することに期待したい。

【対オーストラリア戦】

「FIBAワールドカップ2023」1次ラウンドで日本代表「AKATSUKI JAPAN」は8月30日、沖縄アリーナでオーストラリアと対戦。世界ランキング3位に89-109で敗れた。日本は1次ラウンドを1勝2敗で終え、17位から32位を決める順位決定戦に回り、パリ五輪への出場権が得られるアジア1位を目指す。

日本は第1クオーターで、ジョシュ・ホーキンソンがスリーポイントシュートを決めるなど攻守に奮闘も、17-25。第2クオーターも、相手の高さとスピードある攻撃を止められず、35-57とリードを広げられて、試合を折り返した。

パティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)、ジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・ザンダー)、ジョー・イングルス(オーランド・マジック)、ザビア・クックス(ワシントン・ウィザーズ)、ジョック・ランデール(ヒューストン・ロケッツ)ら、NBA選手がチームの中心の通称「ブーマーズ」に何度も跳ね返された日本だが、第3クオーターは富樫勇樹と渡邊雄太が連続でスリーポイントシュートを決めるなど反撃。第4クオーターもふたりのスリーポイントシュートなどで一時、13点差に。

日本はホーキンソンが33得点、渡邊が24得点をマークしたが、押し切られた。

「オーストラリアは強いチームだが、日本は最後まで頑張った。この試合には負けたが、絶対にアジア1位になる。残りの試合はもっと頑張りたい」とホーキンソン。2017年にワシントン州立大を卒業後に来日し、2023年に帰化を果たした。今季からBリーグのサンロッカーズ渋谷でプレーするホーキンソンはそのプレースタイル同様、最後まで力強かった。

「難しい試合だったが、いろいろなディフェンスを試した。試合の出だしがちょっと足りなかったが、後半の得点は勝ったので、次の試合は絶対に勝つ。日本のベストなバスケットはできていないので、次はもっと日本のバスケットを見せる」とトム・ホーバスヘッドコーチ。

決勝ラウンド進出は逃したが、パリ五輪への出場権獲得というもうひとつの大きな目標が残っている。トレカへの注目度をアップさせるためにも、アジア1位を目指す。

オーストラリア代表のトレカの発行種類は、NBA選手が多いことから、ドイツ代表をしのぐ。ロンドン五輪、東京五輪で得点王に輝いたミルズや、2021年のNBL(オーストラリアのプロリーグ)ファイナルMVPのランデールはその筆頭だが、面白いのはニック・ケイ。2021年からBリーグの島根スサノオマジックでプレーしており、BBMカードもある。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。

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