JLPGAツアー選手権リコー杯は11月27日、宮崎CCで最終日を行い、山下美夢有が勝みなみとのプレーオフを制し、今季5勝目、通算6勝目を挙げた。すでに「年間女王」に輝いていた山下だが、最終戦で年間獲得賞金を史上最高記録まで伸ばし「賞金女王」も獲得した。
シード選手の中で最も小柄な身長150センチの21歳は最終日に首位スタートも、勝に追いつかれた。それでも、自身初のプレーオフに「マネジメントを一番に考えた。簡単にとれるホールじゃない。まず第2打でピン上につけたいと思った」とイメージ通りに運び、最後は8メートルのロングパットを沈め、バーディー。
プレーオフ最初の18番で決着をつけ「うれしかった。結構な数を担いでもらったキャディーさんと強い気持ちで頑張って…。一緒につかんだ優勝と思って」涙があふれ出た。
年間獲得賞金は2億3502万967円となり、2015年のイ・ボミの2億3049万7057円を更新し、史上最高額となった。
さらに、大記録も達成した。この日の70、通算15アンダー、273を含め、今季の平均ストロークは33試合、108ラウンドで69.9714となり、2019年の申ジエの69.9399(27試合、86ラウンド)に次ぐ史上2位。日本人選手では初の平均ストローク70未満となった。
同じ新世紀世代の西郷真央に並ぶ今季最多の5勝目。「こうして強くなれたのは、本当にみなさんのおかげです。人間性も技術も成長できるように頑張ります」この気持ちがある限り、まだまだ強くなる。そして、トレーディングカードもどんどん、作られる。
エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」では今季、5枚目となるカードが期間限定での受注を開始した。
トレカジャーナル編集部