WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥が12月14日、IBF世界同級5位アラン・ディパエン(タイ)との防衛戦に臨み8回2分34秒TKO勝ち。WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功した。井上にとっては、2年1カ月ぶりの国内凱旋マッチを勝利で飾った。井上の戦績は22戦全勝(19KO)となった。
粘り強いディパエンをついに捕らえた。流血で顔面を赤く染めた相手から8回、左フックでダウンを奪取。さらに左フックを浴びせ、ぐらついた挑戦者との間にレェフリーが割って入りTKOの判定を下した。自身のもつ日本人の世界戦連勝記録を17に伸ばした「モンスター」は試合後、リング上で「戦前の予想、期待をはるかに下回る試合をしてしまい、申し訳ございません」と頭を下げた。
2019年11月以来の国内リング。「聖地」ラスベガスでの2連勝からの凱旋は、PPVによる配信中継、白のドレスコードによる入場制限など、日本ボクシング界の先駆者として様々な試みも実施。「日本のリングで楽しく戦えたのでよかったと思います」と2021年を締めくくる、中身の濃い一戦を振り返った。
来年はWBC王者のノニト・ドネア(フィリピン)ら他団体王者との統一戦を目指すが、スーパーバンタム級に階級を上げての4階級制覇も考えるという。「日本の最高傑作」とまで言われる井上のトレーディングカードと言えば、最新のBBM「2021 Masterpiece」に封入されており、人気を呼んでいる。直筆サインカードの「ヤフオク!」での最高落札額は9万円だが、90枚と発行枚数も多いのが特徴。BBM「2017 Infinity」の直筆サインカードも90枚限定で、井上のファンへの思いが伝わってくる。
「Masterpice」では、サインカード以外でも、レギュラーカードのパラレル、インサートも人気。米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」にもルーキーカードが出品されたことがあるが、ボクシングのトレカは海外でも人気だけに、トレカでも井上が世界を制する時がやってくるかもしれない。
トレカジャーナル編集部