サッカーJリーグ神戸の元スペイン代表MF、アンドレス・イニエスタが5月11日、神戸との2年の契約延長を発表した。今季は2018年に神戸と結んだ4年契約の最終年だった。都内のホテルで会見したイニエスタは「生涯神戸」も宣言。神戸のイニエスタのトレーディングカードがまだまだ、作られる。
この日はイニエスタの37歳の誕生日。契約延長の理由について「一番大事なのは自分が信頼してもらえていると感じられたこと」と明かした。12歳でバルセロナの下部組織に入団し2002年にトップチームに昇格してから16シーズンで9回のリーグ優勝。スペイン代表として2010年の南アフリカW杯では母国の初優勝に貢献した。神戸では昨年まで3年間で63試合に出場し13得点。芸術的なプレーだけでなく、来日2年目の19年から主将となり天皇杯V、アジアCLでの4強入りにチームを導いた。右太ももの手術で出遅れた今季だが、5月に入り2試合のピッチに立った。
2500万ユーロ(約33億円)の推定年俸を自ら、減額を申し出た。「コロナ禍で厳しい状況にある中で、経済面でかなり歩み寄りをしていただいた」と同席した三木谷浩史会長。「ヴィッセル愛」がイニエスタの心を動かした。さらに「いつまでも選手としてプレーできるわけではない。サッカー選手としてのキャリアをここ(神戸)で最後まで続けていきたい」と「生涯ヴィッセル」も宣言した。
バルセロナ、スペイン代表で多くのトレカが作られてきたイニエスタ。日本でも神戸のトレカは人気がある。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH ONE」に神戸も今季から参入。トレカが作られることになったが、現時点ではイニエスタの「EPOCH ONE」はまだ、今季初出場となった5月1日の対サンフレッチェ広島戦の1枚のみ。もしかすると、今回の会見が初のイニエスタの「EPOCH ONE」の第2弾になる可能性もある。
もし、宣言通りなら2年後、39歳になる2023年シーズンで延長した契約は満了になる。しかし、このシーズン限りで現役を引退するかはわからない。さらなる契約延長もあるかもしれないし、ユニホームを脱いでも指導者として日本に残ることも考えられる。
いずれにせよ、イニエスタの新しいトレカが少なくても3年、もしかするとさらに何年か先まで、そのプレーとともにファンとコレクターを楽しませてくれることになった。
トレカジャーナル編集部