日本人メジャーリーガーのトレカ的通信簿①【コラム/コレクション】

MLBのワールドシリーズが10月20日(現地時間)、開幕した。プレーオフを勝ち上がったドジャースとレイズの対戦はナ、ア両リーグのレギュラーシーズン最高勝率チームの激突。日本人選手では横浜DeNAからFA移籍したレイズの筒香嘉智外野手が出場。第3戦では代打で初出場も果たした。大谷翔平(エンゼルス)は別の機会に触れるとして、レギュラーシーズン、ポストシーズンで激闘を繰り広げた8人の日本人メジャーリーガーの今季の成績と、トレーディングカードを勝手に採点した。※個人成績のマル数字はリーグ順位

【ダルビッシュ有(カブス)】
12試合 8勝①3敗0S、防御率2.01②、93奪三振④
チーム成績=レギュラーシーズン1位(ナ・リーグ中地区)、ワイルドカードシリーズ敗退

MLB9年目、カブス3年目の今季は、昨季後半の復調をさらに印象付けるシーズンになった。黒星スタートとなったが、2戦目以降は7戦7連勝。日本人投手では初の記録を達成した。投球回6イニング以上かつ1失点以下を開幕から40試合以内で7度達成はナ・リーグでは35年ぶり、球団では101年ぶりという安定感で、サイ・ヤング賞候補(11月に発表)に挙がった。(採点9=10点満点)

昨季の後半戦の内容もあり、MLBを代表する右腕として今年もカードも順調に発行された。それでも、直筆サインカードは確認されていない(10月20日現在)。ベストカードは「スタジアムクラブ」のベースを選んだ。堂々たる投球フォームに威厳さえ感じられる。写真違いのSPは打撃で貴重だが、やはり、投球フォームが王道。それでも、存在感に比べ、カードの種類が少ないのは残念。(トレカ採点4=10点満点)

【前田健太(ツインズ)】
11試合 6勝④1敗0S、防御率2.70⑤、80奪三振⑦
チーム成績=レギュラーシーズン1位(ア・リーグ中地区)、ワイルドカードシリーズ敗退

4年間、在籍したドジャースから今年2月のキャンプイン直前にツインズへ交換トレードで移籍した。毎年、シーズン終盤にリリーフに回っていたが、ツインズでは本人の希望通り、先発ローテーションに固定。8月18日の対ブルワーズ戦では球団新記録の8者連続三振を奪うなど6勝をあげ主戦の活躍を見せた。9月23日の対タイガース戦での今季6勝目で節目の日米通算150勝を達成した。(採点8)

電撃トレードであったため、トップスの「オープニングデー」、「シリーズ1」ともに、ドジャースユニでのカードが発行された。オンデマンドの「トップス・ナウ」が8者連続奪三振をカード化し、通販限定の「トップスライビング」もツインズユニで発行されたが、パックで購入できる、ツインズユニでの初カードは同社の「アーカイブス」。エースとしての地位を築く過程で、カードへの注目度もアップ。ドジャース時代のルーキーカードを含め、ネットオークションを中心に取引が激増した。最新の同社の「クローム・サファイア」もツインズユニになったが、入手困難なため、ベストカードは「アーカイブス」を選んだ。(トレカ採点6)

【田中将大(ヤンキース)】
10試合3勝3敗0S、防御率3.56、44奪三振
チーム成績=レギュラーシーズン2位(ア・リーグ東地区)、地区シリーズ敗退

ヤンキースとの7年契約最終年となる今季はまさかの展開となった。開幕2戦目の先発が内定していたが7月のキャンプ初日の練習で打撃投手を務めた際に、マッハ弾で知られる同僚のスタントンの打球が頭部を直撃。大事には至らなかったが8月1日の対Rソックス戦まで初登板がずれ込み、3勝どまりだった。これまで抜群の強さを見せたポストシーズンも不完全燃焼に終わった。(採点3)

トップス「オープニングデー」「シリーズ1」ともに同じ写真が使われたが、バックネットからのロングのアングルはなかなかのカッコよさ。同「シリーズ2」にはシルバーパックにサインカードが封入された。残留が濃厚だが、もしかしたら、最後になるかもしれないピンストライプでの投球フォームがMLB生活の集大成のようで、ベストカードにふさわしい。(トレカ採点4)

【菊池雄星(マリナーズ)】
9試合2勝4敗0S 防御率5.17 47奪三振
チーム成績=レギュラーシーズン3位(ア・リーグ西地区)

MLB2年目の今季も随所に実力の片鱗は見せるものの、期待に応えられなかった。勝ち星は2勝で、防御率もルーキーイヤーに比べ若干下がり5点台。ただし、直球にこだわり、投球フォームを改造。アップした平均球速は3年契約の最終年となる来季へ向けての手ごたえは感じ取ったのではないだろうか?(採点3)

エース不在のマリナーズにあって、菊地への期待度はかなりのもの。トレカもルーキーイヤーの昨季に続き、継続的に発行された。力感あふれる投球フォームのフィニッシュがカードになったトップス「ジプシー・クイーン」はまさに圧巻。なかなかピンチにならないとギアをあげないのだろうが、いつもこのフィニッシュをみたい、という期待を込めて今年のベストカードに推す。(トレカ採点5)

【平野佳寿(マリナーズ)】
13試合0勝1敗4S 防御率5.84 11奪三振
チーム成績=レギュラーシーズン3位(ア・リーグ西地区)

渡米して2年間、在籍したダイヤモンドバックスからFAとなったリリーフ右腕は今年1月にマリナーズと契約。7月のキャンプ再開前に新型コロナに感染してしまい、移籍初登板は開幕から1か月後の8月22日の対レンジャーズ戦となった。同25日の対パドレス戦で初セーブをマークし、クローザー、セットアッパーとしてチームを支えた。(採点6)

所属先の決定が年越しとなったこともあり、主なブランドのカードは発行されず。昨季までも発行ブランドは少なかったがサインカードもあっただけにトレカ的には残念な結果となった。平野の新背番号は投手では珍しい「6」。オリックス時代は「16」、ダ軍では「66」だったため、「6」つながりで選んだようだ。野茂英雄がドジャースに復帰した際、キャンプ前まで「6」でロースターに載ったが実際には「10」に変更されたため、平野が初の「6」の日本人投手になったばかりか、「6」は野手も含めて日本人メジャーでは初。「トップス・ナウ」はその「6」番の写真を使った貴重なトレカになった。(トレカ採点3)

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日本人メジャーリーガーのトレカ的通信簿②【コラム/コレクション】

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