原文:ケビン・グルー
原文記事:https://www.psacard.com/articles/articleview/8910/psa-set-registry-collecting-1993-magic-gathering-alpha-mtg-gaming-card
※2025年6月更新:本記事はPSA社より許可をいただき、2019年に翻訳・掲載されたものです。文中の価格表記などは、当時の情報に基づいています。
2014年10月、「オープンブースターズ」という名のコレクターが、1993年に発売されたマジック:ザ・ギャザリングにおける最初のセット「アルファ」を開封する瞬間を、カメラが捕えていました。
後にYouTubeにアップロードされたこの動画には、このコレクターが手術用の青い手袋をはめ、黒く縁どられた繊細なカードを丁寧な手つきでセロファンのパッケージから取り出していく様子が映し出されています。
2枚のレアカードは60枚デッキの最初に封入されているため、デッキを裏返して最後の楽しみにとっておきました。
59枚目をめくり終えたとき、一瞬間を置いて最後の1枚をドラマチックにゆっくりとめくると…
「まさか!これはあの《ブラック・ロータス》じゃないか!アルファ版の《ブラック・ロータス》が出たぞ!」と彼がとても興奮した面持ちで叫んでいます。
カードを取り出し、カメラの前でカードを持つ彼の手は震えています。当然のことながら、そんな姿を見てあざ笑った人もいたことでしょう。
でも、想像してみてください。PSA10グレードの場合には数万ドルで取引されるカードをもしも引き当てたとしたら、あなたはどのようなリアクションをすると思いますか?
彼が引き当てた1993年のアルファ版《Black Lotus》は、1952年の「Topps ミッキー・マントル」と同じくらいの希少なカードと評され、このカードを手に入れることは、まるで高額賞金の宝くじに当たったのと同じことになります。
このように考えれば、この動画が470万回以上再生された理由が容易に理解できるはずです。

α板の《Black Lotus》《Bayou》
アートワークの色合いが黒ではなく、どちらかと言うと青や紫が印象的な《ブラック・ロータス》は何故それほど魅力があり、人気があるのでしょう?
第一の理由として、このカードはアルファ版セットのレアカードに該当します。1993年発行のアルファ版セットのレア度(稀少度)は、「コモン」、「アンコモン」、「レア」の3種類に分類され、推定ではレアカードはそれぞれ1,100枚しか発行されていません。
次に、ブラック・ロータスはそもそもMTGゲームで最も強力なカードのひとつであり、カードの組み合わせによっては最初のターン(順番)で勝つ事ができるほどパワフルなカードとして知られているからです。
ブラック・ロータスはいかなるコンディションでも高い価値はあるのですが、黒枠部分は繊細で容易に欠けてしまいやすく、さらにセンタリングが完璧なカードを見つけるのは至難の業です。
さらに、レアカードはスターターデッキやブースターパックの上部に封入されていたため、他のカードよりも傷つきやすい状態にあったとも考えられます。
そして、何よりもこれらのカードが最初に発売された当初、その価値がこれほど高騰するコレクションになるなんてことに誰も気付いていなかったという点を忘れてはなりません。
PSAセットレジストリに登録されている1993年のアルファ版セットの中で、3番目にグレードの高いセットを所有しているジェレミー・ジョーンズ氏は、「アルファ版セットを収集して以来、4~5枚のアルファ番《ブラック・ロータス》を手に入れました」と述べています。
また、「《ブラック・ロータス》における最大の問題点は、ゲームで使用したことによる傷などのダメージや、昔から使われている強度の弱い9枚収納シートに保存されていた場合、カードにくぼみが生じてしまうことが多いのです」と指摘しています。
さらに、VintageMagic.com社の社長兼CEOであるダニエル・チャン氏は、《ブラック・ロータス》を投資として購入する人達もいると付け加えています。
チャン氏は続けて、「今後も《ブラック・ロータス》に対する懐かしい思いを持ち続けていく人達がこのカードを買っている」と、述べています。
「一番の要因は、スポーツカードのように、マジック:ザ・ギャザリングは多くの人達にとって子供時代の記憶と関連付けられるものであるということです。子供の頃を思い出して買ってみたいと思うものなのです。」

α板の《穴掘り》《凍てつく影》
チャン氏は、《ブラック・ロータス》は今日の子供達さえも驚嘆させるカードだと述べています。
「うわー!これがあの《ブラック・ロータス》か!と口にしてしまう子供達が今でもいるはずだ」と、チャン氏。
「彼らは《ブラック・ロータス》の発売よりもずっと後に生まれてきたわけですが、大きくなった時にまるでマイケル・ジョーダンのルーキーカードを欲しがるのと同じような感覚で、《ブラック・ロータス》を買いたいと思うはずです。マイケル・ジョーダンの活躍を実際に見ていなくても、彼は言わずと知れたバスケットボール選手の象徴ですから。子供達は押さえておけば良いポイントを分かっているのですよ。」
PSAに鑑定されたアルファ版《ブラック・ロータス》カードは102枚ありますが、最高評価のPSA10はわずか7枚しかありません。
チャン氏の試算によると、PSA9の取引価格は約1万8千ドル、PSA10の場合は4万ドルから5万5千ドルにもなると推測されます。
295枚のカードからなるセットの中で《ブラック・ロータス》が最も注目度の高いシングルカードである一方、鑑定グレードの高い他のカードにも非常に高い値が付いています。
ワシントン州のレントンに拠点がある、Wizards of the Coast (WOTC)社が1993年に発行したアルファシリーズこそが最初のMTGセットでした。
1993年8月の一般販売開始から即完売となる以前に、実は同年に開催されたオリジン・ゲーム・フェアで数量限定として初公開されています。
前出のジョーンズ氏は、「ナショナルコンベンション(全米見本市)の会場に足を運び、初期の頃に取り扱っていたいくつかの販社に尋ねてみましたが、充分な商品を入手するのは不可能と言われました」と語っています。
マジック:ザ・ギャザリングは、1980年代にペンシルベニア大学で数学専攻の学生だったリチャード・ガーフィールド氏の発案によるものです。
1993年、ガーフィールド氏がWOTC社のピーター・アドキソン氏と出会った頃、当時彼はRoboRally(ロボラリー)と呼ばれるゲームを売り込もうとしていました。
しかしその出会いからすぐ、ガーフィールド氏はアドキソン氏にMTGの売り込みをかけています。
もちろん、その当時の二人にはMTGが将来どれほどの人気になるかなど予想もできませんでした。MTGは他に類を見ない初めてのタイプのトレーディングカードゲームであり、数えきれないほどの類似ゲームに影響を与えています。
1993年に発行されたアルファ版は、合計260万枚製造されたと報告されています。アルファ版が瞬く間に完売したため、ベータ版ではアルファ版の3倍の数量が製造されました(推定730万~780万枚)。

α板の《ゴブリンの王》《山》
ジョーンズ氏によると、「当初、WOTC社と印刷会社であるCarta Mundii社との契約は、アルファ版とベータ版を含む数量限定セット用に合計1,000万枚のカードを印刷するという内容でした。彼らはカード印刷用の刷版を3種類持っており、その内のいくつかは保存状態が良いまま残っています。アルファ版セットには295種類のカードがラインナップされており、その内訳は116種のレアカード、95種のアンコモンカード、74種のコモンカードに分類されます。そしてその中には、2種類の図柄バリエーションを持つ5タイプの基本土地カード(合計10枚)が含まれています。レア度ごとに異なった刷版で印刷するため、コモンの印刷枚数はより多く、アンコモンでは枚数を減らし、レアはさらに枚数を減らして印刷していたようです。」
前述の通り、各レアカードの発行枚数は推定でわずかに1,100枚のみです。あるMTGの熱狂的ファンが様々なMTGセットの発行枚数を共有するサイトを設けるために膨大な調査を行い、今ではコレクターの間で広く活用されています。
彼のサイト(現在は閲覧不可)によると、1993年アルファ版のアンコモンは4,500枚、コモンは16,000枚が印刷されたと推測されます。
アルファ版とベータ版が売り切れると、さらに発行枚数を増やした白枠デザインの「アンリミテッド」が1993年12月に発売されました。アンリミテッドの発行枚数は増加の一途をたどり、発行枚数は4,000万枚にものぼったと言われています。
カード番号の付いていないアルファ版をベータ版やアンリミテッド版と判別するには、カードの角が他の2種より丸みを帯びていることで判別がつけられます。
角の丸みが異なる原因は、カードを裁断する際に使われている型抜き機の刃の劣化ではないかという報告もあります。実際に、型抜き機の刃はアルファ版が製造された後に研磨され、アルファ版に比べてその後に製造されたカードの角は丸みをあまり帯びていません。
アルファ版にはカード番号が付いておらず、黒枠で縁どられた表面上部にはカードのタイトルとゲーム情報、そして様々なイラストレーターによって描かれたアートワークが印刷されています。
ジョーンズ氏は、「初期のアートワークは多くの収集家がとりわけ懐かしく思う部分でしょう。ドラゴンやブラック・ロータスに書かれている花を見れば、子供の頃に初めてそれらを見たり遊んだりした時と同じような反応をすぐにしてしまうことでしょう。」と語っています。
カードのタイプとゲームに関する情報はアートワークの下に、アーティストの名前はカードの最下部に印刷されています。裏面はMTGのロゴで飾られています。

α板の《木の壁》
前述のとおり、アルファ版は60枚入りのスターターデッキで販売されました。
内訳は50枚のコモンカード、8枚のアンコモンカード、そして2枚のレアカードで構成されていました。ジョーンズ氏によると、アルファ版スターターデッキの箱底面にはUPCコードは印刷されておらず、ベータ版スターターデッキと判別することが可能となっています。
アルファ版は15枚入りのブースターパックとしても販売され、その内訳は11枚のコモンカード、3枚のアンコモンカード、そして1枚のレアカードが含まれていました。
さらに、ブースターパックが36袋入ったブースターボックスも販売されました。チャン氏によると、アルファ版とベータ版ブースターパックを見分ける唯一の方法は、袋に光を当ててかざして見ることだそうです。
「袋に光を当てると、カードの角の影が浮かび上がるのです」と、チャン氏。「角の部分の影は、通常のMTGカードの丸み具合か、あるいはさらに丸みを帯びたアルファ版カードのどちらかということになります。」
さらに補足として、レアカードは通常ブースターパックの上部に封入されていたために、コレクター達はどのレアカードが入っているのかを袋を透して見る方法を見つけ出していたようです。

α板の《Plateau》《破滅のロッド》《臨機応変》
現在では、未開封のアルファ版スターターデッキとブースターパックをほとんど目にすることはありません。
チャン氏は幾年かにわたり、いくつかのブースターパックを売りに出しています。彼によると、今日現在の取引価格は、未鑑定のブースターパックならば4,000~6,000ドル、同様に未鑑定のスターターデッキならば12,000~18,000ドルとなっています。
ブラック・ロータスは、アルファ版の「The Power Nine」(パワーナイン) と呼ばれるカードの中で最も価値のあるカードです。《ブラック・ロータス》以外のパワーナインカードは、《Ancestral Recall》(アンセストラル・リコール)、《Mox Emerald》(モックス・エメラルド)、《Mox Jet》(モックス・ジェット)、《Mox Pearl》(モックス・パール)、《Mox Ruby》(モックス・ルビー)、《Mox Sapphire》(モックス・サファイア)、《Time Walk》(タイムウォーク)、そして《Timetwister》(タイムツイスター)です。 これら9枚のカードはゲーム上で一番強力なカードであり、それ故に誰もが一番手に入れたいカードとなっています。これらのカードは全て《ブラック・ロータス》と同様「レアカード」のため、各々1,100枚しか発行されていません。
「最も強力なカードはプレイの際に頻繁に使われます。そのためMTG人気の増加に伴い、どうしても強力なカードほど使用頻度が増し、カード状態の劣化に繋がってしまいます。」と、ジョーンズ氏。
ブラック・ロータスに次いで2番目に価値の高いパワーナインカードは、《Mox Sapphire》(モックス・サファイア)です。1
993年アルファ版セットの中で2番目にグレードの高いセットを所有しているベイスチン・ソリア氏によると、このカードの右枠部分に小さな点が見受けられるものが多く、今までにPSA10は出ておらず、PSA9は19枚しか出ていません。ちなみに、チャン氏は保有していた最後のPSA9カードを約7,500ドルで手放しています。
MTGカードのベテラン収集家であるボブ・クライダー氏は、過去5年間に9種の「Dual Lands cards」(デュアルランドカード=土地カード)である《 Badlands》(バッドランズ)、《Bayou》(バイユー)、《Plateau》(プラトー)、《Savannah》(サバンナ)、《Taiga》(タイガ)、《Tropical Island》(トロピカル・アイランド)、《Tundra》(ツンドラ)および 《Underground Sea》(アンダーグラウンドシー)がいくつかのパワーナインカードの価値に匹敵してきたと指摘しています。これらはレアカードである上に、ゲーム上でとても強力なカードとされています。これらのカードがどのくらいの値段で取り引きされているかという一例として、PSA7(NM)の《Badlands》が3月下旬にオークションサイトのeBayで売りに出されていた価格は1,500ドルでした。
これらのカード以外にもとても人気のあるレアカードに《Birds of Paradise》(《極楽鳥》)があります。現在のところPSA10は1枚しか存在していません。
クライダー氏は、「とても強力なカードで、アートワークもとても美しいのですが、カードのセンタリングに問題があります」と述べており、このカードに関してはソレア氏も同様の見解です。
「《極楽鳥》はいつもセンタリングに問題があるため、PSA10の付いたこのカードを手に入れることは非常に困難です。」と、クライダー氏は付け加えています。

α板の《Time Walk》《Time Twister》《Underground Sea》
チャン氏は、PSA9ならば2,500ドルは堅いと推測しています。
また、チャン氏は《Forcefield》(フォースフィールド)も重要なカードのひとつに挙げています。このカードもレアカードに分類されています。
彼は当時唯一のPSA10だったカードを数年前に1,750ドルで売却していますが、現在ならばそれよりもかなり高く売れたことでしょう。
チャン氏は続けて、「もしも今、PSA9の《Forcefield》を手に入れたい人がいたとしたなら、1,000ドルから1,500ドル程度かかってしまうでしょう」と、述べています。「PSA10ならば容易に10,000ドルや15,000ドルはするでしょう。何せ、このカードは1952年トップス社製のアンディ・パフコのように完璧なセンタリングのカードを見つけるのはとても困難ですから。」
《Chaos Orb》(カオス・オーブ)のシングルカードも傷ひとつない状態で見つけることが困難なレアカードです。このカードは、MTGカードの中で初めて手先の器用さが要求されるものでした。プレイヤーはこのカードを高い所からプレイエリアに落下させ、着地点により対戦相手に与えるダメージが決定されます。その結果、どうしても傷が付きやすくなってしまったのです。クライダー氏は、これからこのカードの価値は今まで以上に上がると推測しています。
彼は、「15年前、《Chaos Orb》の価値はすでに高かったのですが、それ以上になると思っていました。ただし、2番目に高い価値のグループのカードとしてですが。」と、説明しています。

α板の《Chaos Orb》
PSAの鑑定を受けた46枚の内、PSA10はわずかに1枚、PSA9は8枚、PSA8は26枚となっています。2016年1月には、eBayにおいてPSA8が520ドルの値を付けています。
前述の通り、元々は収集品としての認識がなかったため、アルファ版を新品同様の状態で見つける事は容易ではありません。カードは実際にゲーム中に使用される上に、ダメージを受けやすい黒枠部分は容易に欠けてしまうものでした。
さらにジョーンズ氏は、「アルファ版は印刷にも問題があった」と指摘しています。「カードによっては、センタリングがずれた状態で印刷されたものもいくつかあります。印刷加工において試行錯誤している段階であったため、黒枠の中に点が見受けられるカードもあります。」
クライダー氏もまた、この残念な事態に気付いていました。
「一般的に、アルファ版カードはセンタリングが良いとは言えません。PSA10を取得できない最大の理由はセンタリングにあります。」と述べています。
前述の問題以外にも、アルファ版にはかなりの数のエラーカード(印刷ミス)が存在しています。その多くは、ゲーム情報やイラストレーターに関する誤った記載です。一例として、イラストレーターのDouglas Shuler(ダグラス・シューラー)氏の姓のスペルが毎回間違って、「Schuler」と印刷されてしまっています。
ある時は全く別のイラストレーターの名前が記載されてしまったこともありました。間違いの例としては、《Death Ward》(デス・ワード)はイラストレーターMark Poole(マーク・プール)氏によって描かれたものですが、カードにはDan Frazier(ダン・フレイジャー)と記載されています。同様に、《Tropical Island》の正しいイラストレーター名はJesper Myrfors(ジェスパー・ミルフォーズ)ですが、Mark Poole氏の名前が記載されています。
アルファ版の印刷ミスを網羅したリストはこちらのウェブサイトで確認することができます:http://mtgsalvation.gamepedia.com/Alpha.
この様な特質性に加え、グレードが高く保存状態も良いカードを見つけるのが極めて困難だという点、そしてアルファ版の発売20周年を最近迎えたことが相乗効果となり、近年におけるアルファ版ハイグレードカードの価格高騰に繋がったと考えられます。

α板の《Word of Command》
ジョーンズ氏は「2013年に顕著な価格高騰が見受けられましたが、アルファ版の20周年記念が影響していると思われます。」「ちょうどこの時期にはセットレジストリもとても人気を博し、人々は競い合って保存状態の良いセットを構築することに夢中になっていました。まさにこの頃に鑑定グレード付きカードの価格が急上昇し始めたのです。」と語りました。
チャン氏によると、1993年と1994年のMTGカードを用いて「Old School Magic」(オールド・スクール・マジック)と呼ばれるゲーム形式でプレイするコレクター達が今でも存在しており、アルファ版カードの需要が依然として増え続けています。
「このゲーム形式でプレイするためにカードを手に入れるのであれば、アルファ版は他のどのセットよりも格段の差で人気があります。」と、チャン氏。「本物のオールドスクール形式の雰囲気を味わうためには、アルファ版の丸みを帯びたカードを手に入れたいと思うのは当然のことです。」
チャン、 ジョーンズ、 クライダー、ソレアの各氏は、アルファ版カードの価格は今後も上昇し続けると確信しています。
実際にクライダー氏は、かつて10代の頃にMTGの虜になっていた人達の関心が再燃し、グレードの高いカードを購入するのを目の当たりにしています。
同様に、ソレア氏もアルファ版の今後については明るい見方をしています。
「アルファ版の価値は今後もっともっと上昇するでしょう」と、ソレア氏。「MTG最初のセットであることに加え、全ての強力な神話カードが含まれていること、そして、MTGをプレイする人達が今も増え続けているという理由からです。また、1993年の発売当初に15~25才だった人達が38~48才となり、自由に使えるお金が増えた人が大半だと思われるからです。」
この見方に関しては、チャン氏も全く同感です。
「今後アルファ版セットはスーパーマンの初版コミック本の様な存在になると思われます。」と、チャン氏。「いつの日か、現在のPSA10ブラック・ロータスの価格が安いと感じられる日が来ても私が驚くことはないでしょう。」
1993年MTGアルファ版セットについてさらに詳しく知りたい方はこちらをクリック。
http://www.psacard.com/cardfacts/non-sports-cards/1993-magic-gathering-alpha/28137
カード写真提供者:ボブ・クライダー、ジェレミー・ジョーンズ
本記事内で引用された鑑定分布データ及びセットレジストリの順位は2016年5月現在のデータです。
編集:トレーディングカードジャーナル編集部
マジック:ザ・ギャザリングの記事はこちらから