NFLのプレシーズンゲームはすでに3試合を終え、いよいよNFL開幕が目前に迫っていますが、一足先に開幕するのがカレッジフットボールです。現地時間8月29日、ノースカロライナ大学とテキサスクリスチャン大学の試合で2026シーズンが開幕しました。一般的な開幕週は翌週になりますが、カレッジフットボールでは一部の試合を開幕前に行い、その週は「Week 0」と呼ばれます。
ここからレギュラーシーズンでは各チームが12試合を戦います。この12試合と、『カンファレンスチャンピオンシップ』を加えた13試合の成績をもとに、『ハイズマン賞』が決まります。ハイズマン賞とは、その年に最も活躍した大学生選手に贈られる賞で、カレッジフットボール最高の栄誉です。

ハイズマン賞トロフィーを掲げるフェルナンド・メンドーサ
昨年は、ドラフトでも全体1位指名となったインディアナ大学出身、現ラスベガス・レイダーズのフェルナンド・メンドーサが受賞しました。過去にはジョー・バロウ、ケイレブ・ウィリアムズ、ラマー・ジャクソンなど、ハイズマン賞受賞後にNFLのスター選手となった例も多数あります。ハイズマン賞を取れれば、基本的にはNFLでも安泰というケースが多いのです。
前回予告したように、今回は2026年のハイズマン賞を本気で予想してみます。ちなみに現時点での現地ブックメーカーのオッズでは、ノートルダム大学のCJ・カー、テキサス大学のアーチ・マニング、オレゴン大学のダンテ・ムーアあたりが人気となっています。
予想1位:ダンテ・ムーア(QB・オレゴン大学)

昨季のシーズン序盤はハイズマン賞争いのフロントランナーでしたが、終盤には残念ながら失速。しかし今季は1巡目級のWR・TEが揃い、全米優勝も狙える絶好のチームで戦えます。TD数を増やせる環境なので、あとはINT数を減らすだけ。昨季の活躍がフロックではなかったと証明したい1年です。
先日6月には所属するオレゴン大学が来日。日本に来たメンバーの中から、全米優勝とハイズマン賞を達成する選手が出たとしたら激熱ですね。そしてその両方を成し遂げたとなれば、来年のドラフト全体1位指名も見えてくるでしょう。
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予想2位:ジュリアン・セイン(QB・オハイオ州立大学)

昨季のハイズマン賞投票では4位。パス成功率77%・3,610ヤード・32TD・8INTという好成績でシーズンを終えました。今季は全米No.1 WRのジェレマイア・スミスに加え、世代トップ級の1年生WR、クリス・ヘンリー・ジュニアへ投げることができます。パス成功率の高さはすでに見せているので、あとはINTにつながっている無茶なプレーを減らせれば、ハイズマン賞を狙える成績を残せるでしょう。
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予想3位:サム・レヴィット(QB・ルイジアナ州立大学)

今年のハイズマン賞争いの台風の目になりそうなのが、アリゾナ州立大学からルイジアナ州立大学へ転校したサム・レヴィットです。まず、彼自身がかなり投げられる選手です。昨季はシーズン半ばで負傷によりシーズンエンドとなり、7試合でパス成功率60.7%・1,628ヤード・10TD・3INTという成績でしたが、4試合で250ヤード以上を投げており、ボールを前に進める能力は証明しています。
さらにプラスとなるのが、新HCレーン・キフィンの存在です。昨季のオールミスでは、シーズン前はほとんどのファンが知らなかったフェリスステート大学出身のトリニダード・チャンブリスをトップ級のQBに育て上げました。キフィンの育成力とレヴィットの実力が合わされば、かなり良い成績を残せるのではないかと期待しています。
予想4位:ダリアン・メンサ(QB・マイアミ大学)

デューク大学からマイアミ大学への転校生です。昨季はデューク大学で、パス成功率66.8%・3,973ヤード・34TD・6INTという素晴らしい成績を残しました。昨季はカーソン・ベックをQBに据え、しっかり成績を残したマイアミだからこそ、メンサの成績もさらに伸ばせるはずです。マイアミには2028年ドラフトの1巡目級WRである、マラカイ・トニーがおり、さらにデューク大学でタッグを組んでいたWRクーパー・バーケも加入。昨季以上の成績を残せる環境が整っています。
予想5位:ジョン・マティアー(QB・オクラホマ大学)

ワシントン州立大学から転校した昨季は、ドラフト1巡目級の活躍が期待されていましたが、パス成功率62.2%・2,885ヤード・14TD・11INTという微妙な成績に終わりました。とはいえ、実はシーズン4試合目のオーバーン大学戦で利き手の指を負傷していたとのこと。今季の億歩ラマ大学はWRに転校生を2人迎え入れ、昨季チームのリーディングレシーバーだった、アイザイア・サテーニャも残留しています。今季こそ、期待されていた成績を残せそうです。
予想6位:ドリュー・メステメーカー(QB・オクラホマ州立大学)

今季からオクラホマ州立大学へ転校した、昨季のパスヤード全米トップの選手です。このコラムでもすでに2度取り上げていますが、ハイズマン賞候補にも入ってきそうな実力があります。スプリングゲームの様子を見ても、QBとしてさらに成長している印象でした。あとは対戦相手の守備にどれだけ対応できるかですね。
予想7位:ジェイロン・ケアウェ・サンガポルテレ(QB・カリフォルニア大学)
WENT. UP. AND. GOT. IT. 💸
Cole Boscia catches a dime from JKS to score his career first touchdown as a Bear.
📺 https://t.co/cKsPLgqPgU#SmartAndTough #GoBears pic.twitter.com/ZSuX7CA0sW
— Cal Football (@CalFootball) November 30, 2025
最後に紹介するのが、昨季トゥルーフレッシュマンながら、パス成功率64.2%・3,454ヤード・18TD・9INTという成績を残したハワイ出身の左腕、ジェイロン・ケアウェ・サンガポルテレ/Jaron-Keawe Sagapolutele、略して“JKS”です。かなりセンスを感じるプレースタイルで、肩の強さと判断力の高さが注目されています。大学の先輩であるフェルナンド・メンドーサのように、転校後にさらに伸びるタイプなのかもしれませんが、今季のカリフォルニア大学はイアン・ストロングをはじめ、戦力がかなりグレードアップしており、少し期待してしまいます。
ということで、今季のハイズマン賞予想でした。気になる選手がいたら、ぜひチェックしてみてください。
カレッジフットボールは今季、DAZNやDisney+でも観戦できるので、ぜひ推しチームを見つけて楽しみましょう!カレッジフットボールを見ると、ドラフトがもっと楽しくなりますよ!
文:Tamago
国内のNFLファンコミュニティでも一目置かれる存在で、特にカレッジフットボールの知識に関しては「日本随一」との呼び声も高く、毎年恒例となっているドラフトビッグボードでは、数百人に及ぶ選手の評価・分析を行い話題となっている。戦術、選手育成、大学文化に至るまで多角的な視点でフットボールを分析し、その的確さには定評がある。
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