
2025-26 Bowman Chrome Bowman Dual Autographs SuperFractor #BDA-AD AJ Dybantsa/Darryn Peterson Dual-Signed Rookie Card (#1/1) – PSA Authentic, PSA/DNA GEM MT 10 ©Goldin
NBAファイナルがついに終了した。ニューヨーク・ニックスが悲願である53年ぶりの優勝をつかんだのもつかの間、2026 NBAドラフトが現地時間6月23日に第1ラウンド、24日に第2ラウンドがニューヨーク市ブルックリンのバークレーズ・センターで開催される。
今年のドラフトは、近年ドラフトを盛り上げてきた”不動の全体第1位指名”と呼べる存在こそ不在だが、選手たちの全体的なレベルの高さが注目されている。特に最初に指名を予想されている4選手の指名順がどうなるかは、ドラフト当日の夜まで分からないだろう。この記事ではそんな上位予想の4選手についておさらいし、また4人ともすでにカード化されているため、カード市場においてもどういった評価を受けているのかを見ていきたい。
AJ・ディバンツァ/AJ Dybantsa | ブリガム・ヤング大学 フォワード

ユタ州のブリガム・ヤング大学(以下BYU)で名を轟かせているのは、大学1年目で平均25.5得点を叩き出したAJ・ディバンツァだ。約205センチの長身によるフィジカルからのショットメイキングは、このドラフトクラスでも屈指の実力。自らミッドレンジで得点を稼ぐ才能はスペーシングが最も重要視される現代バスケットボールにおいて欠かせない武器となるだろう。ディフェンスでは、数字にこそならないものの、フィジカルと素早さ、力強さでセンター以外のポジションを難なく守備することができるという、カレッジバスケットボールの専門家たちによる高評価を得ている。大学1年目を終えたばかりの19歳で、これから3ポイントシューティングや得点へつながるアシストプレイの進化など、まだまだ天井知らずの伸びしろにも期待が寄せられている。
BYU自体もNCAAトーナメントのトップ16まで残ったものの、アラバマ大学に敗退。そんな中でも、AJは2026年度NCAAオールアメリカファーストチームの一人として選抜。AJ・ディヴァンツァの名前は、カレッジバスケットボールファンの間の間に知れ渡り、その注目は自身のバスケットボールカードに反映されている。現在、AJのバスケットボールカードの最高取引額は12,000ドル(約193万円)で落札されている。他にもAJが描かれているバスケットボールカードは、市場において5,000ドル以上の取引履歴がすでに12回も記録されている。すでに多くの現役NBA選手以上の市場価格になっているといえるだろう。NBAデビュー後もこのハイスタンダードな市場価値を保ちつつ、カードの発行枚数が増えることにより、取引もより一層活性化することは想像に難くない。
全体1位指名でワシントン・ウィザーズか、全体2位指名でユタ・ジャズに行くかの二通りの意見が多くみられる。ワシントンにで再契約したトレイ・ヤングや、シーズン中のトレードで手に入れたアンソニー・デイビスとともに起用するウィングとして指名されるか、出身大学と同じユタ州のジャズに指名され、エース・ベイリーと若きウィングコンビを組むかなど様々な想像が膨らみ、ドラフト当日が非常に楽しみだ。
ダリン・ピーターソン/Darryn Peterson | カンザス大学 ガード

AJにも負けないショットメイキングに加え、3ポイント、ミッドレンジ、リム周辺すべてにおけるハイレベルのスコアラーとして一目置かれているのはカンザス大学(以下カンザス)のダリン・ピーターソンだ。大学での1年間はハムストリングの怪我や不調により全力を発揮できなかったと評価されているが、それでも平均20.2得点と高い水準をマークした。怪我の影響によりプレイメイク面で本来の力を出しきれなかったという意見も多く、NBAにおいて万全な状態でプレイできれば、カンザスでの評価を超えられることだろう。オフェンスだけでなく、平均2.9スティールと2.3ブロックを記録しておりディフェンスにも尽力。オフェンスもディフェンスもできる2Wayのガードとして、これほど高い評価を受けている選手もなかなか珍しい。
ピーターソン単身でのバスケットボールカードの最高取引額は12,995ドル(約209万円)と、AJをわずかに超えている。ただ、AJと比べ5,000ドルを超える取引履歴は少なく、高額なカードは1,000ドルから3,000ドルで取引されている傾向が強い。ポテンシャルは高く、大学で見せた以上の能力を持っている可能性は高い。NBAで期待される活躍の前に、大学時代のカードを抑えておくのも悪くないかもしれない。彼の場合、ラウリ・マルケネンやジャレン・ジャクソンJr、ウォーカー・ケスラーなど強力なフロントコートがいるユタ・ジャズに指名されるのが理想的かもしれない。とはいえ、トレイ・ヤングと再契約したことでガードの必要性が薄まってはいるが、ワシントンに将来的な正ガードとして指名されることもあり得る。まだまだ各チームの動向に目が離せない。
キャメロン・ブーザー/Cameron Boozer | デューク大学 フォワード

元NBAオールスター、そしてオリンピックアメリカ代表、カルロス・ブーザー。その息子のひとりである、キャメロン・ブーザーがついにNBA入りを果たす。高校では『フロリダ ミスターバスケットボール』3度受賞、『ゲータレード ナショナルプレーヤー・オブ・ザ・イヤー』2度受賞。ナイキEYBLでは圧倒的な存在感を見せ、FIBA U16大会・U17大会で金メダルを獲得。デューク大学では得点・リバウンド・アシストすべてで活躍し、2026 NCAAトーナメントではファイナルフォーまであと一歩のところまでチームを牽引。ACCプレーヤー・オブ・ザ・イヤー、ACCルーキーオブ・ザ・イヤー、オールACCファーストチーム選出など、数多くの受賞歴と実績を持ち、キャリアのほとんどにおいて勝利を経験してきた稀有な存在だ。
その圧倒的なまでの存在感と評価は、キャメロンのバスケットボールカードにも反映されている。最高取引額は14,520ドル(約234万円)と前述の2人から頭一つ抜けている。逆にそのポテンシャルの高さゆえ、高額帯になりえるカードの出品が控えられてしまい、市場に出てきているカードは少ない。NBAでの活躍にすでに多くのファンが期待しており、プロキャリアが始まるとカードの売買も本格化するのではないだろうか。
同じくフロントコートであるケイレブ・ウィルソンが対抗馬として最も有力だが、全体3位指名権を持つメンフィス・グリズリーズは、輝かしい実績で埋め尽くされているキャメロンの方を好むのではという意見が多い。ジャ・モラントの未来が不透明な中、ザック・エディーと組ませたフロントコートは相手チームにとって手強いものになること間違いなしだ。
ケイレブ・ウィルソン/Caleb Wilson |ノースカロライナ大学 ウィング

前述した3人と比べれば見劣りするかもしれないが、その運動神経、スピード、そして大学で見せた成長が、大きな注目をノースカロライナ大学(以下UNC) のケイレブ・ウィルソンに向けさせた。リム下の得点力と、ミッドレンジまで広がるシューティングによる安定したスコアリング能力を証明したが、真価を発揮したのはオフボールでの動きとディフェンスだ。208センチの恵まれた体躯によるディフェンスとリバウンドでチームに大きく貢献したケイレブは、リム下の確実な得点源であることと、ガードにも負けないスピードを活かしたオールラウンドディフェンス、2つの役割を持つビッグマンとして期待されている。
ケイレブのバスケットボールカードの最高取引額は5,500ドル(約88万円)とカード市場では上記の3人に劣る一方、1,500ドル以上で取引されているカードが多く、ファンの数は決して少なくないことが分かる。一般的なサインカードは約2万円ほどで取引されており、この堅実なビッグマンがNBAで活躍する前に、今抑えておくタイミングなのかもしれない。
4位指名権を持つシカゴ・ブルズがケイレブを指名することを、多くの専門家が予想している。プレイスタイルや成長が必要な点についてもはっきりしており、UNCで見せた成長をNBAでも見せられれば、一流のビッグマンとしてNBAに定着する未来も見えてくる。本格的な再建に舵を切ったシカゴでは、プレッシャーも少ないため、若手にとっては実力を示すのにもってこいのチームであることもポジティブな要素だ。

2025-26 Bowman U Now Gold Foil #65 Darryn Peterson/AJ Dybantsa Rookie Card (#18/50) – PSA GEM MT 10 ©Goldin
2027年のNBAドラフトから、指名権の順番を決める手順と、各チームに割り当てられる確率が大きく変更されることが決定した。主力選手をプレイさせないなど、故意に試合に負け続け、より良い指名権を手に入れる行為、通称「タンキング」が2025-26シーズンで注目された。2月にユタ・ジャズが500,000ドル、インディアナ・ペイサーズが100,000ドルの罰金を科され、リーグ側も本格的にタンキング問題への対処を打ち立てた。新しいロッタリー制度を要約すると、リーグ全体の最終順位が最下位から数えて3チームよりも、その上の7チームの方が全体1位指名権を手に入れる確率が上がる。全体1位指名権を狙う場合は、ある程度の勝ち数を獲得する必要があるということだ。そしてもちろん、最下位の3枠を回避するために少しでも成績を伸ばそうとすることで、リーグ全体の実力が徐々に拮抗し始めるのではないかと期待されている。
第一ラウンドの指名権はチームの未来を大きく左右することは今日に至るまで変わらず、指名権の順位が高ければ高いほど、チームの未来に与える影響は強い。今年のドラフトは有力な選手が非常に多く、どのルーキーもぜひ動向を追っていきたい。NBAでの活躍はカード市場での動きと直結していることから、コレクターにとっても、来年も目が離せないNBAシーズンになること間違いなしだ。
文:蛭子(株式会社ミント)
MLB・NBA・NFL、その他数々のアメリカンスポーツを愛する生粋のボストンっ子。
現地観戦やファンベースでの経験を活かし、豊富な知識とともに、スポーツへの熱い思いを日々発信中。
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