
プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体(WBC、WBO、WBA、IBF)に成功した。統一タイトルマッチが5月2日、東京ドームで行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)がWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(M・T)を判定で下した。WBC、WBOは8度目、WBA、IBFは7度目の防衛に成功した。
「モンスター」が「ビッグバン」との32戦全勝同士の無敗対決を制した。井上は2年ぶりの東京ドーム興行で前回と同じく布袋寅泰のギター生演奏で入場。試合開始直前、ふたりは顔を合わせてにらみあった。序盤は互いに距離を測るような戦いで、ラウンド終わりには両者に笑顔もこぼれた。

4回になると井上にクリーンヒットが増え、主導権を握った。場内ビジョンでは井上が抜群の反射神経で中谷のパンチをよけているリプレー映像が流れると、どよめきが上がった。10回残り1分を切って偶然のバッティングで中谷の眉間左側から出血。しばしの中断を挟んだが試合は続行された。どちらも倒れることなく試合を終えると、最後は笑顔で抱き合い、健闘をたたえあった。
井上は自身の歴代最多記録を更新する7度目の4団体統一王座防衛に成功し、世界戦28連勝も自身の歴代最多記録を更新、世界戦28勝はオマール・ナルバエス(アルゼンチン)と並ぶ世界歴代2位に。歴代1位のフリオ・セサール・チャベス(メキシコ)の31勝にあと3勝と迫った。デビューから無傷の33連勝は、日本人単独歴代1位となった。

リング上での勝利インタビューでは「中谷選手、ありがとうございました。戦う前から言っていた、勝ちに徹する、勝つのは僕です、という戦いを実行しました。僕が見ている景色は独り占めですけど、今日こうして5万5000人集まってくれたこその景色だと思う。1年間、この日を待ち望んでくれて、ありがとうございました。1年間疲れました。少し休んで、次戦の発表ができればと思います。次はKOする試合を見せたいと思います」と話した。
井上のトレーディングカードはBBMが作ってきた。オールスポーツカードをはじめ、かつてはボクシングのカードセットもあり、若き井上のカードが封入されている。ボクシングのトレカは、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」が那須川天心のカードを作るなど、日本でも注目を集めてきたが、世界では昔から注目のカードのカテゴリーである。かつては、歴代の世界的なボクサーを集めたカードセットも作られたほか、アッパーデック社やリーフ社のオールスポーツカードでは人気を集めている。
TOPPS社でも昨年9月に「2024 Chrome Boxing」を発売し、即完売となった。残念ながらカードになった100人のボクサーの中に井上の名前はなかったが、次回作が実現すれば、チェックリストに「NAOYA INOUE」が入らないわけはなさそうだ。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)としてテレビ出演も。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。




























