
JLPGA開幕戦「第39回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」の最終日が3月8日、琉球ゴルフ倶楽部で行われ、昨季の年間女王・佐久間朱莉(大東建託)が通算5勝目を飾った。
2位に4打差の首位から出て、3バーディー、1ボギーの70と2つ伸ばし、通算16アンダーの272。年間(賞金)女王が翌年の開幕戦に勝つのは、2003年の不動裕理以来、23年ぶりとなった。
最終18番。外せばプレーオフ突入となる、1.5メートルのパーパットを確実に決めると、佐久間は右手を力強く握った。
3番では8メートルのパットを沈め、永井花奈(ServiceNow)に6打差をつけた。だがその後は1バーディー、1ボギー。9番からは10ホール連続でパーが続いた。「苦しいと思った場面は正直、なかった。後半はただひたすらに耐えて、バーディーを取れるところで取りたいという気持ちでプレーしていた」
2021年6月のプロテストにトップ合格。優勝にはあと一歩、届かなかったが、昨年4月の「KKT杯バンテリン・レディス」でツアー初優勝すると一気に4勝。年間女王に駆け上がった。「前までだったら焦っていた。人のプレーばかり気になっていた。今は自分のプレーだけに集中して『それで負けたらしょうがない』と思える」

ひと回りもふた回りも大きくなったのは精神面だけではない。第2ラウンドで自己ベストの「62」をマークし、23年ぶり大会コース記録に並んだ。第3ラウンドは最大瞬間風速16・5メートルという強風の中でベストスコア69を出した。難コース、難コンディションでも結果を出した。
「この優勝をジャンボさんに届けたいと思います」と表彰式のスピーチで話した。中学3年から指導を受けた国内男子ツアーで最多94勝の「ジャンボ」こと尾崎将司さんが昨年12月23日に78歳で亡くなった。「ジャンボさんが亡くなって、ご飯もなかなか食べられない日が続いた。でも、そんなことしてる場合じゃないと思った」とグラブを握った。
拾い上げたウイニングボールを手にした右手を高く、掲げた。天国のジャンボさんに見えるように。「まだまだ始まったばかりだぞ、って(尾崎さんに)言われるんじゃないかな。5勝はいきたい。まだまだアプローチも突き詰めないといけない朱千絵ーションがあるので明日から練習したいです」昨季の年間4勝超えが、今季の目標だ。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では佐久間の開幕戦Vカードの発注をスタートした。女王を祝福するギャラリーをバックにした笑顔はもはや風格さえ感じさせる。今季は何度、このスマイルと「エポワン」が見られるだろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























