年末の大掃除が嫌いである。とくに、年末のトレーディングカードの整理は嫌いである。ストレージボックスのカードを観ていると、時間が止まってしまい、作業が一向に進まないからだ。そんなわけで、2025年の大掃除で見つけたのは、1枚の野茂英雄さん(現サンディエゴ・パドレス アドバイザー)のマイナーリーグカードである。
2004年限りで2度目の所属となったロサンゼルス・ドジャースを退団した野茂さんは翌2005年にタンパベイ・デビルレイズとマイナー契約。6月には日米通算200勝の金字塔を打ち立てるが7月に戦力外に。ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。その時、プレーしていたのがAAA級のコロンバス・クリッパーズである。

見つけたのは4枚のカードのアンカットシート。クリッパーズの創設30周年を記念して作られた40枚のカードセットの一部である。野茂さんのカードは華麗なトルネード投法の分解写真が再現されている。

MLBで323試合に登板し、123勝109敗、防御率4.24の成績を残したパイオニアの米国メーカー製のカードは多い。とくに今年はTOPPS社が野茂さんのカードを久しぶりにボックス・パック商品に収録し話題になっている。NPB商品にはサインカードも封入。発売されたばかりのMLB「TOPPS Chrome Update」にもサインカードが入ったことも明らかになった。
野茂さんは現役引退後、初めて、ドジャースタジアムで始球式も行った。1995年のドジャース入団時に「ノモマニア」と呼ばれたフィーバーの再来さえ、感じさせる勢いである。
そこで野茂さんの珍しいマイナーリーグカードを紹介したい。
まずは、野茂さんの初めての米国製カードとして知られる1995年のドジャース傘下のA級ベーカーズフィールド・ブレイズのカードである。チームセットに2枚が収録され、1枚は通常のポーズをとった写真のカード、もう1枚が「デビュー戦」の写真が使われている。4月27日の対ランチョクカモンガ・クェークス戦で 6回途中まで投げ6安打2失点で敗戦投手になったものの、6三振を奪った貴重なスコアが裏面に記載されている。


マイナーリーグのチームは毎年のように「親球団」が変わり、今年までクェークスはドジャース傘下で来年からはロサンゼルス・エンゼルス傘下になる、というのも興味深い話である。
1999年にはふたつのマイナー球団でカードが作られた。野茂さんはこの年、ニューヨーク・メッツを退団しシカゴ・カブスとマイナー契約。AAA級のアイオワ・カブスで3試合に投げた後、4月にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約、AA級のハンツビル・スターズで1試合に登板し、ブルワーズ昇格を果たした。
アイオワでは3試合、ハンツビルでは1試合しかマウンドに上がっていないが、それぞれの投球シーンがカードになってチームセットに収録された。

それほど注目されたのは、さすがの野茂さんである。そして、今回、見つけたコロンバスのカードはおそらく、野茂さんの「最後の」マイナーリーグカードと思われる。このカードを見つけて、このコラムを書き上げたのは、もう、時計の針が夜中の12時を回っていた翌日。明日は大晦日である。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























