
「2025 TOPPS NPB Chrome」に封入された野茂英雄さんのサインカードがついに出現した。「MINT LAB TOKYO」が入手し、画像を公開した。
TOPPS社では、野茂さんのトレーディングカードをひさしぶりに今年の商品から収録。日本プロ野球(NPB)がテーマの商品には、野茂さんの直筆サインカードが封入された。第1弾として「Stadium Club」、続いて「Chrome」「Finest」の順番でリリースされた。
野茂さんのサインカードに関する情報は少なく、各商品のチェックリストに掲載されているだけだ。「Stadium Club」が発売された9月下旬から、12月まで野茂さんのサインカードを引き当てたという報告はSNSなどでもなかった。
野茂さんのサインカードはそれ自体が極めて希少だ。
野茂さんは近鉄バファローズ時代、サイン入りトレカが作られていない。イベント限定はあったかもしれないが、プライベートサインのみ。
渡米から6年、タイガース時代に「2000 FLEER Mystique」で「Freshink」として初めてサインカードが作られた。以降、「Donruss」や「Leaf」などで数種類のサインカードが収録されたが、いずれも貴重なカードになっている。

昨年の「NPB Stadium Club Baseball」にも、王さん、イチローさんらのOB選手のサインが封入されたが、いずれも、NPB時代の写真が使われた。同様に、今回の野茂さんのサインカードも今は「消滅」した近鉄時代の写真が使われていることも分かった。当初の予想通り、初めての「近鉄・野茂」サインカードになったことが証明された。
また、ネットオークション「ヤフオク!」でも、「NPB Chrome」の野茂さんのサインカード「Red Parallel」のレデンプションカード(TOPPS社にIDコードを送り、実物が戻ってくる交換カード)が2,000,000円で出品されている。TOPPS社の「Red Parallel」は5枚限定でシリアルナンバー入り。「MINT LAB TOKYO」が公開したカードにも4/5のシリアルナンバーが入っていることから、5枚のうち2枚が出現したことになる。「MINT LAB TOKYO」の入手したサインカードはTOPPS社の封入シールが添付されていることからレデンプションを交換したものと見られる。
「NPB Chrome」に封入された野茂さんのサインカードの枚数は不明だが、全体でも5枚限定である可能性は高い。「Stadium Club」「Finest」それぞれの枚数も不明だが、それぞれ、5枚以下と見るのが当然で、「1 of 1」かもしれない。そうなると、野茂さんのサインカードは3ブランドで7枚から15枚しか存在しない、ということになる。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























