ベースボール界のスーパースター、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、トレーディングカード市場においても新たな歴史を刻みました。
2025年製「Topps Chrome MVP Award Gold MLB Logoman Shohei Ohtani Patch Auto 1/1」が、米Fanatics Collect主催のオークションにて約4億7,000万円(300万ドル/バイヤーズプレミアム込み)で落札され、これは今まで公開されている大谷翔平選手のトレーディングカード取引では、史上最高額となりました。
今回落札されたカードは、
・世界に1枚のみの”1 of 1″仕様
・MLB公式ゴールドロゴマンパッチ
・直筆サイン入り
・MVP Awardを冠した特別デザイン
と、現代トレーディングカードにおける高額になる要素をすべて備えた一枚で、まさにこれまでの大谷翔平選手のトレカの中でも、”最高峰”と呼ぶにふさわしい内容です。
今回の記録的落札を語る上で欠かせないのが、Toppsが昨年から開始した「ゴールドロゴマンパッチ」企画の存在です。
ゴールドロゴマンパッチは、MLBの中でも限られた選手しかつけられない特別なパッチで、シーズン終了後にMLB公式試合で実際に使用されたユニフォームのロゴ部分を用いてカード化されるもの。
通常の「ロゴマンパッチ」とは明確に差別化された、Toppsのベースボールトレカにおける最上位プロダクトに位置するものです。
大谷翔平、そしてアーロン・ジャッジ選手のようにMVP Award名義での組み合わせは極めて希少となるでしょう。
Fanatics Collectは公式SNSで「The top of the Ohtani market – reset」と表現。今回の落札を、「大谷トレカ市場の再定義」と位置付けています。
💰 NEW RECORD 💰
This 2025 Topps Chrome MVP Award Gold MLB Logoman Shohei Ohtani Patch Auto 1/1 just sold for $3,000,000 (with buyer’s premium) via @FanaticsCollect, making it the most expensive public sale of a Shohei Ohtani card ever.
The top of the Ohtani market – reset 📈 pic.twitter.com/egfaxUcSvY
— Sports Card Investor (@SportsCardInv) December 19, 2025
これまで大谷カードの最高額として知られてきたのは、2024年に落札された「Topps Dynasty(約1億7千万円)」や「Bowman Chrome (約8500万円)」などのカードがありましたが、今回の300万ドル到達により、カード市場における評価は明確に次のフェーズへと移行したと言えるでしょう。
類まれなる二刀流スターとしての活躍、世界的な知名度、MLBとFanaticsによる強力な商品展開。
そのすべてが重なった結果として生まれた今回の記録は、単なる高額落札にとどまらず、現代スポーツカード市場を表す象徴的な出来事となりました。
今後、この価格帯が「例外」で終わるのか、それとも新たな基準となるのか。
大谷選手とトレーディングカード市場の動向から、引き続き目が離せません。
文:伊藤 航 (株式会社ミント)



























