
「JLPGAツアーチヤンピオンシップリコーカップ」の最終日が11月30日、宮崎カントリークラブで行われ、鈴木愛(セールスフォース)が通算22勝目をあげた。国内4大大会は9年ぶりの3勝目となった。
首位からでた鈴木はこの日、6バーディー・3ボギーの69で回り、通算9アンダーで並んだ岩井千怜(Honda)とのプレーオフに突入。PO2ホール目、ティーショットを曲げボギーの岩井千に対し、鈴木は右ラフからグリーンを捉え、22メートルのパットを2打で沈めた。
「ウイニングパットを決めた瞬間はやっとシーズンが終わったな、という気持ちでした。その後に『優勝できてよかったな』って感じです」。

9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から6試合連続の予選落ち。「今までで一番苦しかったシーズンだったかも。周りからは体調まで心配された。そうじゃないのに調子が上がらず、気持ちもついてこなかった」という。
パターの名手が「よっぽど悪い時の最終手段」として選んだパターでの勝利だった。「これが終わればやっと休める。ポケモンのゲームもいっぱいできる」と前を向いてグリーンに立った。

「35歳までに永久シード(通算30勝)が目標。そこまで(あと4年で)年間2勝ずつすればギリギリ届く。そのためにも、この1勝は大きいですね」着実に、確実に、そのパットのように鈴木は歩を進める。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」が発注をスタートした鈴木の優勝カードは最後のパットを決めてガッツポーズの瞬間。シャッターチャンスを逃さなかったカメラマンと、その写真をチョイスしたカード制作担当者のセンスが光る1枚となった。

発売されたばかりの「EPOCH 2025 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」も絶好調。もちろん、鈴木のサインカードも収録されている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























