J2は、J1自動昇格、優勝とも最終節(38節)までもつれ込む大混戦となった。前節で水戸ホーリーホックを破り首位に立ったV・ファーレン長崎、水戸ホーリーホック、徳島ヴォルティス、ジェフ千葉の4チームに自動昇格の可能性があり、まさに手に汗握る最終節の戦いとなった。
その最終節、水戸ホーリーホックはホームに大分トリニータを迎えた。前半0-0。後半2分、FW多田圭祐選手がヘッドで先制。後半30分にはMF山本隼大選手が鮮やかなミドルをゴール右に決めて追加点をあげ、2-0で勝利。V・ファーレン長崎がアウェイで徳島ヴォルティスと引き分けため、逆転で初優勝。またJ2参入から26シーズンで悲願のJ1初昇格を決めた。
1994年にFC水戸として誕生し、97年にプリマハム土浦FCと合併して現在のクラブ名となり、99年にJFLで3位となり、J2に昇格した。
これまで一度もプレーオフにも出たことのないクラブを変えた一人が、2020年に社長に就任したメディア出身の小島耕社長だ。常にポジティブで全社一丸の雰囲気を作り出した。加えて西村卓朗GMの手腕も大きい。育成に力を入れ、ハングリーさを植え付けた。さらに昨シーズン途中から監督に就任したクラブOBの森直樹監督の存在も大きい。アグレッシブにボールを奪いに行くディフェンス、スピードを生かした縦への突破からの攻撃をチームに浸透された。
さて、J2優勝・J1昇格に貢献した選手たちを見てみると、まずはエースFW渡邉新太選手。

高い得点力を誇る絶対的なエースだが、シーズン途中にケガで戦列を離脱したが、この大分戦で出番はなかったもののベンチ入りし、チームを陰から鼓舞した。カード的にはレギュラーで100円前後だが、水戸サポーターの中では人気の選手の一人だ。続いて今シーズン、専修大から新加入のMF山本隼大選手。武器であるドリブル突破から多くのチャンスを作り出した。この大分でも大きな追加点を決めた。2025エポックの限定55枚の直筆カードは1,000円前後だが、これからカードも人気が出るに違いない。
またMF仙波大志選手も、今年、ザスパ群馬から加入。テクニックに優れ、攻撃を組み立て、守備にも貢献する選手だ。プロデビューを飾ったサンフレッチェ広島時代のカードが500円前後だ、

キャプテンのDF大崎航詩選手の存在も大きい。2021年に大体大から加入。今年、在籍4年目となり、豊富な運動量で粘り強い守備と攻撃の起点となる精度の高いパスセンスを持ち、チームを牽引した。カード的にはまだ評価はないが、人気選手だけにJ1昇格で注目される。

GK西川幸之介選手、FW多田圭祐選手もJ2優勝・J1昇格に貢献した。

その他ではMF長尾優斗選手の限定55枚直筆サインカードが1.500円前後だが、カード相場もJ2優勝・J1昇格で上昇が期待される。

葵のご紋を身に着ける水戸ホーリーホック、今後の躍進で、カードもさらに注目していってもいい。
文:Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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