卓球日本代表の早田ひな(日本生命レッドエルフ)が「ノジマTリーグ」に今季初出場。チームの逆転勝利に貢献し、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から限定トレーディングカードが発売された。
日本生命レッドエルフは8月3日、邦わみなとスポーツ&カルチャーで、トップおとめピンポンズ名古屋と対戦。第1マッチを落とした直後の第2マッチで、今季初出場となった早田の相手は、日本代表の木原美悠だった。
6月の「WTTスターコンテンダーリュブリャナ2025」では0-3で敗戦した木原にいきなり2点を先取されたが、そこからパワフルなフォアハンド攻撃で圧倒。4連続得点、7連続得点で勝利すると、第2ゲームも7連続得点と圧倒。相手のコートを広角に突き、接戦となった第3マッチも制してゲームカウント3-0のストレートで勝利した。
主将としても価値ある白星で、日本生命は勢いづき、第5マッチまで3連勝で勝利。開幕戦からの2連勝で勝ち点を6とした。
試合後のヒロインインタビューでは「相手の勢いがすごかったが、自分のプレーに集中して試合ができたことが1-1に戻せた。日本生命の一員として今季初試合だったので、しっかり、どんな結果になってもチームに勢いがつけられたらいいな、という気持ちでがんばったのでその後、続いてくれてよかった」と笑顔を見せた。
強敵の木原にリベンジを果たし「直近の試合で0-3で負けていた相手だったので、自分がやってきたことをこの試合にすべてぶつけるつもりだった」と覚悟を披露。「チームを鼓舞して盛り上げていくことも、私の仕事。責任感も感じる。でも、プレーしているときはみんながやりたいように楽しくやれたらいいな、とも思っている」と主将としての責任も口にした。
8月3日は昨年、パリ五輪で女子シングルスの3位決定戦が行われ、満身創痍の早田が銅メダルを獲得した日。そんな記念日の劇勝でもあった。「勝負の世界なので、調子がよくても悪くても、勝敗がついてしまうので、楽しくやっていきたい。(自分は国際大会に出場することもあり、Tリーグには)出れるときは出て、になってしまうが、しっかり準備していきたい」と話した。
世界を相手に世界を舞台に活躍するエース。Tリーグ出場は限定されるが、それだけに、真剣勝負に臨む厳しさと、満面の笑顔を記録と記憶に残す早田のTリーグ「エポワン」は貴重な1枚になるだろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。