「ブリヂストンレディースオープン」の最終日が5月25日、中京ゴルフ倶楽部石野コースで行われ、佐久間朱莉(大東建託)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算20アンダーの268とし、今季2勝目をあげた。初日から首位を譲らない完全優勝で今季、マークした初勝利からの勢いを見せた。今季のJLPGAツアーでは初の複数勝利となった。
荒木優奈と首位で並んでスタート。いきなり、1番でチップインバーディーを決めて、波に乗った。前半だけで4バーディー、ノーボギーと4つ伸ばし、独走態勢へ。後半は16番でボギーをたたいたが、逃げ切った。
4月の「KKT杯バンテリン・レディースオープン」で悲願の初優勝を果たしたことが自信になった。「落ち着いてプレーができた。1回勝てば自信になる。それが今日のプレーにつながった」と、目標に掲げていた通算20アンダーで、初優勝からわずか1カ月で2勝目を挙げた。これまでは、身長155センチながら、飛距離が魅力の佐久間だったが、今季はパッティングの進化が2勝につながった。
3歳からゴルフを始め、中学3年だった2018年に日本女子オープン出場。高校入学前の3月に尾崎将司が設立した「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」に1期生として入門した。2021年、初めて受けたJLPGA女子プロテストで2位に3打差のトップ合格。 同アカデミー出身者では、西郷真央に次ぐ2人目のプロゴルファーとなった。
今季のJLPGAツアーでの複数勝利は一番乗りとなった。「年間女王を目指したい。5勝くらいああげて、メジャーにも勝ちたいです。去年の麗央ちゃんみたいに、国内でどんどん勝っていければいい」。昨季は1歳上の竹田麗央が年間8勝を挙げて年間女王に輝き、今季から米ツアーに拠点を移しただけに、飛躍を誓った。
佐久間の2勝目は、初勝利に続き、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」からカードになった。表面は左手を掲げてのガッツポーズ、笑顔のピースサインとなった。
女子ゴルフカードといえば「EPOCH 2025 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS」で「ROOKIES & WINNERS」が発売されたばかり。残念ながらこちらには収録されなかったが、大きな期待を背負ってきた佐久間のカードは多く作られてきた。過去の佐久間のカードもグリーン上の勢いと同様に、人気急上昇中だ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。