【コラム】日本代表期待の新鋭は、ワールドカップの切り札となるか

北中米ワールドカップを目前に強化試合として日本代表が英国遠征を行った。ハンプデンパークでのスコットランド戦は、堅守のスコットランドを1-0で破り勝利。サッカーの聖地・ウェンブリーでのイングランド戦は、三苫薫選手のゴールで1-0と歴史的勝利をあげた。特にランキング上位で優勝候補の一角であるイングランドを破ったことは、ワールドカップに向け大きく弾みをつけた。

ウェンブリー・スタジアムでのサッカー母国イングランド戦と言えば、1995年の対戦を思い出す。0-1とリードされた後半17分、カズのCKに頭で合わせて同点ゴールを決めたのが、当時横浜マリノスのキャプテンでアジアの壁と言われた井原正巳選手だった。

終盤に逆転されたが、聖地で初めて得点を挙げた日本人選手として歴史に残る。当時、矢も楯もたまらず現地に応援に行った友人もいた。

さて今回のテーマは、その英国遠征に代表初招集されたブンデスリーガのVfLヴォルスブルクに所属する20歳のFW、塩貝健人選手。

2024年、慶応大学から特別指定選手として横浜F・マリノスに加入し、Jリーグデビューも飾ったが、シーズン途中にオランダのNECナイメヘンに移籍。その後、2026年にヴォルスブルクへ移籍した。
横浜F・マリノスジュニアユース出身で、いちマリノスファンとしては注目していた。身長180センチと体格的にも恵まれ、海外でも当たり負けせず、持ち前のスピードあふれる破壊力のあるドリブルに加えて、どんなシーンからでもゴールを決められる圧倒的なシュートセンスを持つ。今の日本代表にはいないタイプのストライカ―で、途中出場の短時間でも結果を残せる選手と言える。ワールドカップ日本代表の切り札的存在としてメンバーに選出される可能性は高いのではないかと思う。

このスコットランド戦では、後半33分に途中出場し、伊東純也選手の決勝ゴールを相手DFに身体を入れワンタッチで落とすアシストするなど能力の高さを見せた。
横浜F・マリノス所属した時期もトレカ化されていないだけに、日本代表トレカとして今後ラインナップされたら、将来性も含めて高額での取り引きになるのではないか。急成長を遂げる新鋭だけに楽しみだ。

 

もう一人注目したいのが、このスコットランド戦でCFとしてスタメン出場を果たした20歳のFW後藤啓介選手。

ジュビロ磐田の下部組織から2022年に2種登録でトップチームに登録。2023年にトップに昇格し、Jリーグデビュー戦で2ゴールをあげ、高原直泰選手の持つクラブ最少年得点記録を更新した。2023年にオランダのRSCアンデルレヒトに移籍。2025年にシント=トロイデンに期限付き移籍した。
各年代の日本代表にも選出され、A代表は2025年のガーナ戦で初出場した。191センチと大柄ながら俊敏な動きで相手を抜く加速力と高いボールコントロール技術を兼ね備えた選手だ。エポックから発売された日本代表カードでは、直筆サインカードが40,000円から50,000円と高価格でオークションにも出品されている。

塩貝選手、後藤選手ともイングランド戦での出場はなかったが、今後日本代表を担う将来性のあるヤングプレーヤーに注目したいし、ますますワールドカップが楽しみになってきた。

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文:Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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