今回も、ワールドカップをテーマにする。
前回、初出場のフランス大会の思い出を書いたが、やはりナマで見たワールドカップと言えば2002年の日韓ワールドカップだけに、この大会も楽しい思い出の一つだ。もう24年も経つのかと思うと、随分昔のような気がする。4年前に初めて出場したワールドカップ、日韓共催として自国で開催できるなんて夢にも思っていなかった。
実は、この大会には縁あって日本のワールドカップ組織委員会で働くことができ、しかも横浜で広報関連の仕事を手伝わせてもらった。埼玉での日本代表の初戦は、鈴木隆行選手と稲本潤一選手のゴールで欧州の強豪ベルギーと2-2の引き分け。初の勝ち点をあげて迎えたロシア戦は、横浜で行われた。
大会の数週間前から世界各国から取材に来る記者、カメラマン。数百席ある記者席の一つひとつにナンバーリングをしたり、準備は忙しかった。このロシア戦も、FIFAの広報責任者から「日本のメディアはよく分からないから、ピッチから撮影できるカメラマンを選んでほしい」と言われ、頭を抱えながらスタンド撮影とピッチ撮影のカメラマンを振り分けた。
試合は、ロシアの攻撃をしのぎ、51分にDF中田浩二選手の左からクロスに、DFラインの裏に走り込んだ稲本選手が鮮やかにゴールを決めた。

これが決勝ゴールとなり、ロシアに1-0と歴史的なワールドカップ初勝利を飾った。選手が取材を受けるミックスゾーンへの記者の誘導など試合が終わってからも大変だったが、いちサッカーファンとして日本の初勝利のテンションもマックスだった。日本中が沸き立ち、渋谷の街にも老若男女問わず大勢の人が繰り出し、まさにお祭り騒ぎだった。
横浜会場では、この日本戦を含めて予選リーグ試合と決勝の4試合のみだった。日本は予選を勝ち抜き、初の決勝トーナメントに進出したものの、トルコに敗れた。決勝は、69,029人の観客を集め、ブラジルとドイツが対戦。ブラジルのエースFWロナウドが2点を挙げ、GKカーンを擁して守備の強いドイツを2-0と下し、ワールドカップ5度目の優勝を遂げた。カフー選手が高々とトロフィーを掲げ、金テープが舞ったシーンは忘れられない。

決勝の試合前に、セレモニーでゲストとしてサッカー界のレジェンドのペレとベッケンバウアーが登場した。ベッケンバウアーの靴にへばりついたテープを近くいたので取ってあげたら、英語で「サンキュー」と言われた。あのベッケンバウアーと口をきけただけでも嬉しかった。試合後、ミックスゾーンを踊りながら通り過ぎていった若きロナウジーニョも印象的だった。
さて、この大会から宮本恒靖選手と松田直樹選手を取り上げる。

宮本選手は、史上最年少の日本サッカー協会会長に就任し、日本サッカーのさらなる発展に挑んでいる。現役時代は、ガンバ大阪のDFとして活躍。クレーバーなプレーで堅実な守備を誇った。2002年日韓ワールドカップでは、森岡隆三選手の控え的な存在だったが、初戦のベルギー戦で森岡選手が負傷したため出番が回ってきた。加えて大会前の練習試合で鼻骨骨折し、宮本選手の出場を不安視する声も大きかったが、フェイスガードをつけ、獅子奮迅の活躍をし、ベスト16進出に貢献した。この黒のフェイスガードは、当時一躍話題となった。トレカの相場を見ると、直筆サインは、2019年にベースボールマガジンから発売された90枚限定のレジェンドカードが1万円代と高値で出品されている。

2006 Japan National Team Official Trading Cards 宮本恒靖 直筆サインカード/ミント浦和店
2006年の日本代表のパッチカードが4,500円から5,000円。どれも日本代表ユニホーム姿だけにチェックしたいところだ。
もう一人が、松田直樹選手。

横浜F・マリノスで長く活躍し、松本山雅に移籍した2011年に急性心筋梗塞で若くして亡くなった。対人プレーの強さ、闘志あふれるプレーで多くのサポーター、ファンに愛された才能ある選手の突然の死に多くが涙した2002年は、その絶頂期とも言える。当時のトルシエ監督のフラット3の一角を担い、ベスト16進出に大きく貢献した。横浜F・マリノス時代の直筆サインカードは、2万円から5万円といまだに高額で出品されている。

2006 EPOCH Jカード / 松田直樹(横浜F・マリノス) J1インプレシッブ・プレイヤーズ・ジャージカード・パッチエディション 【08 of 30】
ジャージーカードは1万円前後だ。松田直樹選手カードは、直筆サインも含めて誰よりコレクションしているという友人がいるが、亡くなってから今年で15年。直筆サインカードは、特に希少価値がある。過去を振り返って、自分の思い入れのある選手をカードを通して懐かしむのもいいかもしれない。
さて、6月にはいよいよワールドカップが開幕する。3月には日本代表カードが発売される。予約受付中だけに、大きな期待を持って、ぜひ購入を検討してみてはどうだろうか。
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文:Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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