
2024年パリ五輪柔道女子48キロ級金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が1月30日、千葉県浦安市内で会見し、自身の口から競技の第一線を退くことを正式に表明した。 全日本柔道連盟に強化指定選手辞退届を提出した。
「これまでの私、これからの私」と題した会見。「今の中途半端な気持ちで(2028年のロサンゼルス)五輪は目指せない。 第一線を退くのが私の中では引退」と表明した。

決めたのは、昨年12月のグランドスラム東京開催時だったという。「私も舞台にもう一度立ちたいって思わなかった」と明かした。12月中旬、無差別級の女子日本一を決める皇后杯全日本選手権につながる、関東選手権予選を兼ねた千葉県選手権にエントリーしていたが欠場した。
「柔道着を脱ぐことではない」と強調した。今後は子どもから大人まで柔道を通じた礼儀作法や体を動かす楽しさを届ける「柔道キャラバン」や国内外の道場開講のサポートをする活動など6つのプランも発表した。「自分で立ち上げた会社でやっていきたい。私ができることは全てやっていきたい」と話した。

小学2年で父の薦めで柔道を始め、千葉・八千代高から国立の東京学芸大へ進学。社会人になってから全日本柔道連盟の強化選手になった。2024年のパリオリンピックに女子最年長31歳11カ月で初出場し、女子48キロ級で金メダルに輝いた。鮮やかなともえ投げが代名詞となった。
五輪以来の復帰戦となった昨年2月のGSバクーでも優勝。4月の皇后杯に五輪メダリスト推薦枠で参戦。最も軽い階級から減量なしの53キロで出場し2勝を挙げた。これが最後のトップ舞台となった。

「今まで柔道は恋人みたいな関係だと話していたけど、これからは柔道と家族になりたい。競技者としてじゃなくても、柔道と一緒に自分の人生を歩んでいきたいという思いはあるので、これからも柔道と一緒に寄り添っていきたい」と話した。
人気の角田はトレーディングカードも人気が高い。エポック社の「TEAM JAPAN」シリーズだけでなく、BBMのオールスポーツカードでもサインカードを含め、多くのカードが作られてきた。第一線を退いても、角田はレジェンドとして今後もトレカが作られていく。トレカを収集する「トレカ道」というものがあるのなら、角田が柔道着を脱がない限り、ボクらの「トレカ道」も続いていくのである。あのともえ投げを誰もが忘れない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























