
プレミアリーグ第14節でリーズ・ユナイテッドFCは12月3日、チェルシーFCと対戦して3-1で下した。2試合連続の先発出場となったMF田中碧がでプレミアリーグ初ゴール。チームの連敗を4で止める勝利に貢献した。
1点を先制した前半23分、MFアントン・シュタハがペナルティエリア左からマイナス方向へパス。ゴール正面に位置する田中がペナルティエリア手前から左足で合わせるも、シュートは右に逸れた。
前半43分には、FWルーカス・ヌメチャが相手にプレスをかけて流れたボールをMFジェイデン・ボーグルが前線へ。これを田中がペナルティエリア手前中央で受けて、左足のトラップから右足で振り抜いた。強烈なミドルシュートがゴール右に突き刺さった。得点後は膝スライディングで豪快なセレブレーションを決め、両手を広げて大歓声を浴びた。
昨季、チャンピオンシップでリーズのプレミアリーグ昇格に貢献した田中は、今季がプレミアリーグ初挑戦。11試合目の出場となった今節で同リーグ初得点となった。

後半に入りすぐ、チェルシーに1点差に詰め寄られたが、後半9分、中盤でのルーズボールを田中がスライディングで味方に繋ぐ。これを受けたボーグルのクロスをFWドミニク・カルバート・ルーウィンが頭で落としてヌメチャがゴール前で相手と競り合うと、ゴール前に落ちたボールに田中が反応。田中のシュートはGKロベルト・サンチェスに阻まれたが、ヌメチャがこぼれ球を押し込んだ。しかしカルバート・ルーウィンのオフサイドで3点目は認められなかった。
田中は後半22分にヌメチャとともに、MFイリア・グルエフとFWノア・オカフォーとベンチに下がった。

リーズは後半27分、ゴール前でGKサンチェスともつれて流れたボールをFWカルバート・ルーウィンが押し込んで大きな3点目。そのまま3-1で逃げ切って5試合ぶりとなる勝利で連敗から抜け出した。
田中は自身のSNSで4枚の写真とともに「夢がまた、ひとつ、かなった。小さな努力の積み重ねが大きな出来事につながった」と英語で綴った。

田中のSNSから
日本代表としても人気の高い田中だが、海外でも人気が高まっている。トレーディングカードもPANINI社からTOPPS社へプレミアリーグのトレカの制作・販売の権利が移ったこともあり、ステッカーも展開するTOPPS社の田中のコレクションアイテムがこれまで以上に市場に広く出回るようになってきた。
TOPPS社ではオンデマンドカード「TOPPS NOW」でもプレミアリーグのカテゴリーを展開しており、田中のプレミア初ゴールがカードになるか、注目される。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。


























