
スノーボードのハーフパイプ(HP)ワールドカップ(W杯)第1戦が12月12日、中国・張家口で行われ、日本勢7人全員が進んだ男子決勝で、2022年北京オリンピック金メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が、1回目に93.50点をマークし、優勝を飾った。1回目の90.25点で2位に入った戸塚優斗(ヨネックス)、2回目の89.00点で3位の平野流佳(INPEX)とともに日本勢が表彰台を独占した。
来年2月開幕のミラノ・コルティナオリンピックの代表選考は昨季に始まり、今季のW杯5戦も選考を兼ねた。通算8勝目の平野歩は、全日本スキー連盟の定める基準を満たし、ミラノ・コルティナオリンピック代表入りが確実となった。
冬季では銀メダルを獲得した2014年ソチオリンピックから4大会連続、スケートボードで出場した2021年東京夏季オリンピックと合わせ、5度目のオリンピック出場となる。
降雪の悪条件の中でも、平野歩は1回目から魅せた。前に滑った戸塚が4回転半技を決めた直後だが、落ち着いて、逆スタンスの最初のヒットから大技を繰り出し、4ヒット目で着地を耐えると、最終5ヒット目でフロントサイドのダブルコーク1440(斜め軸に縦2回転、横4回転)を決めて、暫定トップに立った。2回目にW杯種目別3連覇の平野流が巻き返してきたが、及ばず、平野歩の優勝が決まった。自身5度目の五輪シーズンで、6日のザ・スノーリーグから2連勝と絶好のスタートを切った。
山田琉聖(チームJWSC)は80.50点で5位。16歳の村上広乃輔(オールアルビレックス)は、2回目に74.00を出し、7位となった。平野歩の弟・海祝(TOKIOインカラミ)は、逆転五輪代表入りへ攻めの姿勢を見せたが、1
回目の44.50点が採用され12位。重野秀一郎(日体大)は、2回目の37.00点が採用され、13位だった。
平野歩は15日、東京 港区で行われたイベントに出席し、のW杯開幕戦優勝について「オリンピックシーズンの初戦だったので、見られ方がすごく大事になってくる大会だったが、けがもなく結果もよく終われたので満足している。(日本選手の表彰台独占は)オリンピックに向けてレベルアップしているので、いい刺激になっている。日本選手どうしの戦いになるというのは想像していたので、自分自身の戦いに集中することが重要だった」と話した。
イベント後の取材では「気を抜かずに残り2か月間をやりきれるかどうかの戦いになってくる。オリンピックまでに自分自身を乗り越えられるようにして、やってきたことをすべて出し切れればいい」と意気込みを口にした。
平野歩は4歳でスノーボードを始め、小学4年生でメーカーとプロ契約するなど、早くからハーフパイプのスターアスリートに。2014年ソチ、2018年平昌オリンピックのハーフパイプ男子で銀メダルを獲得。2022年北京オリンピックでは、トリプルコーク1440を決めて、金メダルに輝いた。
ソチオリンピックでの15歳74日でのメダル獲得は、スノーボードにおける最年少のオリンピックメダリストとしてギネス世界記録にも認定された。
新たに正式種目に加わったスケートボード「パーク」種目で東京2020夏季オリンピックに出場。日本代表として、スノーボードとの史上初の2刀流に挑戦した。
平野歩のトレーディングカードはほとんど、存在せず、2022年9月に、日本オリンピック委員会(JOC)が、札幌市と進める2030年冬季オリンピック五輪・パラリンピック招致の機運を高めるため、制作し、JOCのイベントなどで配布した全30種のプロモーションカードのうちの1枚になったことがあるぐらいである。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























