
JLPGAとLPGAが共催する米女子プロゴルフツアー「TOTOジャパンクラシック」の最終日が11月9日、滋賀・瀬田ゴルフクラブで行われ、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が米ツアー3年ぶり7勝目となる日米通算12勝目を飾った。
最終ラウンド(R)は降雨によるコースコンディション不良のため競技中止。競技は54ホールに短縮され、第3R終了時に15アンダーの首位で並んだ畑岡と荒木優奈のふたりのプレーオフ(PO)に突入した。
雨が降りしきる中、18番をパー3で実施。PO1ホール目でボギーをたたいた荒木に対し、畑岡は2メートルのパーパットを沈めて、両手を突き上げた。

「長いパットが距離感が合ってなくて、ずっとショートする傾向にあったので、しっかり打ち切ることを意識していた。ちょっと弱かったなと思ったけど、最後転がって入ってくれて本当にホッとした」と畑岡は勝負を決した一打を振り返った。
2016年の日本女子オープンを17歳の史上最年少で制してプロ転向。2017年の同大会で連覇し、2019年にも同大会で優勝するなどJLPGAツアーで5勝。2021年の東京五輪にも出場し9位に入った。
LPGAツアーでも、2018年のアーカンソー選手権で米ツアー初優勝。名前が米航空宇宙局(NASA)に由来していることでも話題になった。LPGAツアー6勝目となる2022年4月の「DIOインプラントLAオープン」以来、優勝からは遠ざかっていた。
「長く感じた3年半だったけど、サポートしていただいてるたくさんの方のおかげで優勝できたと思う。(プレーオフになるまで)待っている時間は本当に長く感じたけど、いま自分ができることに集中してやろうということで、最後パーが取れて良かった」と安堵の表情を浮かべた。

「(3年ぶりの優勝まで)長かったけど、こうやって優勝インタビューができるのはすごくうれしい。これからもっと勝てるように頑張っていきたい。プロ転向の時に掲げた目標がメジャー優勝というものがあるので、それも来年以降で達成したい。あとは(来季の)開幕戦に出られるのがすごくうれしい」と雨の中のインタビューでギャラリーに感謝し、喜びを口にした。
畑岡は11月15日に発売される「EPOCH 2025 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」でも復活を果たす。エポック社のに帆女子プロゴルフ協会オフィシャルトレーディングカードでは2021年を最後にカードが収録されていなかった。強いNASAがよみがえって、女子ゴルフカードもますます、人気を集めそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。



























