
大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)が11月24日、自身のSNSで来春2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場を表明した。
まさかの電撃発表だった。「日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思います」と大谷は前回の大会写真などとともに英語と日本語でメッセージを綴った。

大谷のSNSから

大谷のSNSから
来季の開幕前に行われる国際大会とあって大谷が日本代表侍ジャパンの一員としてプレーするかどうかは大きな関心を集めてきた。その答えを自ら発表する形となり「MLB公式サイト」をはじめ「ESPN」など米の主要メディアも相次いでスーパースターの決断を報じた。
大谷が前回大会と同様に「二刀流プレーヤー」として参加できるかどうか、はわからない。打者の調整は問題ないが、来季、シーズン開幕から完全復活を予定している投手としての調整に間違いなく影響を及ぼす。
その懸念は大谷本人よりも、ドジャース側が持っている、といわれる。今後はドジャースに承諾を得る形で、大谷本人、日本代表チームが話し合って進めることになる。

ロサンゼルス・エンゼルス時代に出場した前回大会も、日本代表チームとエンゼルスが連携を取り合いながら調整を模索し「二刀流」としての出場に至った。当時は大谷の契約最終年で、是が非でも再契約したいチーム側は大谷の意思を尊重していたが、ドジャースは大谷と残り8年の契約が残る。もし、大谷が再び、故障するようなことになれば、「投手・大谷」は断念することになる、可能性もあり、ドジャース側の判断にかかっている。
ドジャースではワールドシリーズMVPの山本由伸投手、ルーキーイヤーはポストシーズンで守護神として実力の片りんを見せた佐々木朗希投手の参戦も気になるところだ。
来春のWBCは前回以上にそうそうたるメンバーが名を連ねる。開催国の米国は前回大会の決勝での敗退の雪辱を晴らすべく、アーロン・ジャッジ外野手(ニューヨーク・ヤンキース)や今季60本塁打のカル・ローリー捕手(シアトル・マリナーズ)、ボビー・ウィット・ジュニア内野手(カンザスシティ・ロイヤルズ)、投手陣もサイ・ヤング賞右腕ポール・スキーンズ投手ら大物が続々と参戦を表明してきた。

大谷の出場表明に合わせ、米国以外の各国もMLBのスーパースターたちが出場することになりそうだ。
世界を驚かせた大谷の電撃表明に、大きく沸き返ったのはトレーディングカード界、コレクターたちも、である。各国のスター選手をカードにしたWBCカードは元来、人気があったが、大きく盛り上がった前回大会で一気にブレークした。

決勝で大谷が最後の打者、マイク・トラウト外野手を空振り三振させた最後の一球を投じたシーンのTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」は大会カードを代表する1枚であり、伝説の1枚になった。次回のWBCカード、侍ジャパン・大谷のカードはどんな伝説として語り継がれることになるだろうか。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。

























