WWEの「ロウ」が11月10日、ボストンで開催され、アスカとカイリ・セインのカブキ・ウォリアーズが、王者のシャーロット・フレアー＆アレクサ・ブリス組との「レジェンド対決」を制して、3度目のWWE女子タッグ王座奪取に成功した。
アスカとセインはともに故障による長期欠場から復帰し、7月からコンビを再結成。前回の「スマックダウン」では、ナイア・ジャックス＆ラッシュ・レジェンドに襲撃され、医務室で治療を受けていた王者のシャーロット・フレアー＆アレクサ・ブリスに、看護師に変装した白衣姿のアスカが毒霧を噴射した。
一進一退の攻防はシャーロットにアスカがフィギュアエイト（ブリッジ式足4の字固め）を決められ、カイリがアレクサにシスター・アビゲイルDDTを浴び万事休す、と思われた瞬間、再び、ナイアとレジェンドが介入。
場外からシャーロットの腕を払いブリッジを解き、アスカは脱出。カイリがアレクサを実況席に叩きつけると、コーナー上段へ。リング内のアスカがシャーロットをドラゴンスリーパーで捕獲したところにインセインエルボーを投下。必殺の合体技をさく裂させ、カイリがシャーロットから3カウントを奪って1年半ぶりに王座奪回に成功した。
アスカは過去にシャーロット、アレクサとも王座を獲得しており、5度目のタッグ王座獲得となった。ベルトを手に大喜びのアスカ＆カイリは、ナイア＆ラッシュと同盟。試合後も4人でシャーロットとアレクサを暴行。入場テーマ曲に乗って登場したイヨ・スカイ、さらに、リア・リプリーと対決。
リングから落とされたカブキ・ウォリアーズ、ナイア＆ラッシュに対してリアが「ウォーゲームズ！」と絶叫。11月29日にサンディエゴ・パドレスの本拠地ペトコ・パークで開催されるPLE「サバイバーシリーズ：ウォーゲームズ」のチーム対抗戦・女子ウォーゲームズでの対戦が決定的になった。
「ウォーゲームズ」はこれまで5対5で行われてきたため、それぞれのチームに誰が加わるのか、も注目される。
ユニット「ダメージ・コントロール」の解散、イヨとの決別を経て、ヒールとしての輝きを再び、放ち始めたカブキ・ウォリアーズ。暴走気味のアスカのカイリへのパワハラを心配する声もあったが、この日は息もぴったり。「ウォーゲームズ」だけでなく、イヨ＆リプリーの「リイヨ」とのベルトを巡る今後の戦いからも目が離せない。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では、カブキウォリアーズの3度目の王座戴冠をカードに。TOPPS社がWWEカードの制作・販売の権利を失っていた期間もあるため、カブキ・ウォリアーズ名義では、久しぶりの「TOPPS NOW」となった。抽選で当たる「LUCKY HIT」でシリアルナンバー入りのカラーバリエーションが企画された。
Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター（自称）。最近はトレカだけでなく、米国のリサイクルショップを回り、地元のアマ、プロチームの中古Tシャツ集めにはまっている。
