10月の頭よりNBAのプレシーズンゲームが開幕。
アブダビやメルボルンなどで試合が開催され世界中に新しいNBAシーズンの到来を告げる。10月21日現地時間より2025-26シーズンがヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーの対決から始まる。
NBAシーズンが始まる前にこのオフシーズンの主だったバスケットボールにまつわる3つのニュースを簡単に復習しよう!
・NBA史上最大規模のトレード
7月にNBA史上最大のトレードが行われ7チームの間で、13人の選手、7つのドラフト指名権が移動。
このトレードの渦中にいたのはNBAスーパースターの一人、ケビン・デュラントだ。稀代の点取り屋を手に入れたヒューストン・ロケッツだが、再契約したフレッド・バンブリートの怪我による離脱により早くも暗雲が立ち込めている。

2025年内に取引されたケビン・デュラントのバスケットボールカードで最高値で取引されたこちらのカード。NBAキャリア18年目に突入するKDだが、人気が衰える様子も見えず、本カードは84,000ドル(約1,250万円)で落札された。
・FIBA EuroBasket 2025が開催
4年に一度のヨーロッパバスケットボールの祭典、「FIBA EuroBasket」が開催。8月末から9月中旬まで開催された本大会だが、ヨーロッパにルーツのあるNBA選手も多く参加。ヨーロッパにおけるバスケットボールの熱狂が感じられる大会となった。
優勝は、2023年のFIBAバスケットボールワールドカップを制したドイツ。W杯だけでなく、ヨーロッパの玉座も制した。ドイツを率いたのは攻防両方で抜群に高いレベルのプレイを披露した、デニス・シュルーダー。ワールドカップに続きドイツ代表のチームの中核となり、本大会のMVPも受賞した。
大会全体で最も優秀だった10人の選手が選ばれるオールトーナメントプレイヤーに選ばれた選手は、いずれも現在もしくは過去にNBAに在籍経験があった。ぜひNBAでもEuroBasketの活躍を見せてほしい。

デニス・シュルーダーの最も高く取引されたバスケットボールカード。非常に優秀な選手だがスーパースターの陰に隠れてしまうこともあり、カードは高級版でも比較的手に入りやすくコレクションしやすい。こちらカードは2,175ドル(約320,000円)で2020年に取引された。
・ トレーディングカードにおける、NBA公式ライセンスの移行と新商品への期待
カード業界で一大イベントとなるのがNBAのライセンスの移行だ。
2010-11年シーズン以来、PANINI社のもとNBA公式ライセンスが独占され、トレーディングカードを発行。PANINI社以外のカード会社はNBAのロゴやチーム名などを使用できない状態となっていた。
しかし今年10月よりこの独占ライセンスがPANINI社からTOPPS社へ移行。2010年以来となる、TOPPS社からNBA公式ライセンスがついたカードが発行される運びとなっている。NBAの選手やチームを使って、野球カードなどではすでにお馴染みのパラレルやデザイン、インサートなどが作成されることが期待されており、025-26シーズンより本格的に公式ライセンスを得たカードが発行されると考えられている。
2025-26シーズンはクーパー・フラッグを筆頭に大型ルーキーたちがデビューする年であり、発行元を変えたNBAのバスケットボールカードに期待と注目が集まっている。

クーパー・フラッグ、エース・ベイリー、ディラン・ハーパー、2025年の上位5位指名の中の3人のサインが入った本カード。TOPPSのバスケットボールカードでも似たカードが作られることが期待される。本カードは36,660ドル(約545万円)で取引されたが、NBAの商品でもし似たコンセプトのカードが発行されれば、より高い価値がつくことも夢ではない。
文:蛭子(ミント新宿店 副店長)
MLB・NBA・NFL、その他数々のアメリカンスポーツを愛する生粋のボストンっ子。
現地観戦やファンベースでの経験を活かし、豊富な知識とともに、スポーツへの熱い思いを店舗でも日々発信中。
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