Jリーグもいよいよ大詰め。J1の優勝・降格争いもさることながら、J2も昇格に向けて激しい戦いを繰り広げている。J2は、上位2チームが自動昇格、3位から6位までがプレーオフ進出と目が離せない。
その中で注目されるのが、V・ファーレン長崎だ。第33節で甲府に勝って待望の首位に躍り出たが、第34節では今治に追いつかれドロー。
一方、水戸ホーリーホックが札幌を下して再び首位に浮上。16試合無敗が続く長崎だが、水戸とのし烈な首位争いが続く。
シーズンは残り4試合、ファンは優勝の行方を固唾を飲んで見守っている。上位2位までに入れば悲願のJ1だけに、ここは頑張りどころだろう。
V・ファーレン長崎は、2017年から筆頭株主のジャパネットホールディングスの出資によって、2024年にヨーロッパの強豪クラブに匹敵するサッカースタジアム、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスからなる大型複合施設が完成し、J1昇格に向けて本腰を入れた。高校サッカー界に一躍名を馳せた国見高校、島原商業高校などサッカー熱の土壌もあり、多くのJリーガー、日本代表を輩出してきた長崎だけに、2025年シーズンへの期待は高まるばかりだった。
そんなシーズンは、プレーオフ圏内からも離脱する8位まで落ちるものの、下平隆宏監督を更迭。同社の代表取締役で元日本代表の主砲・高木琢也氏を後任の監督にした。

監督経験も豊富な高木監督の下、破竹の勢いで、ついに首位に浮上したのだった。その強みは、縦に早いサッカーから生まれる決定力。
また、ブロックを形成してボールを奪取し、カウンターにつなげる守備力も、その攻撃を支える。
まず守備は、山形で安定した守りを見せた190センチの長身のGK後藤雅明選手。

DFは、横浜F・マリノスでもプレーした新井一輝選手がセンターを務める。サイドは、左足の正確なクロスが持ち味の高畑奎汰選手、豊富な運動量の関口正大選手がいる。

ケガで戦列を一時離脱したエドゥアルド選手も実力派だ。M中盤は、何と言ってもヴィッセル神戸、日本代表で活躍した山口蛍選手の加入が大きい。豊富な経験と球際の強さでチームを引っ張る。また鹿島から移籍したボランチのディエゴ・ピトゥカ選手も経験豊富だし、マテウス・ジェズス選手も得点力に優れる。大卒ルーキーとして期待される、松本天夢選手はパスセンスに優れる。
攻撃面では、横浜F・マリノスでもフレーしたエジガル・ジュニオ選手が突破力に優れる万能型ストライカーとして威力を発揮している。J2で得点王にも輝いたファンマ・デルガド選手も決定力がある。

トレカの相場を見ると概ね安価だが、マテウス・ジェズス選手の直筆サインカードが、6,000円から8,000円と高い。
また超目玉の山口蛍選手は、復刻Jリーグチップスで4,500円なので、直筆サインならV・ファーレン長崎で最も高い値段が付くことは間違いない。
他には、ファンマ・デルガド選手の自筆サインが4,000円前後だ。
今シーズン、J1に昇格が決まれば全体的に相場も上がるため、入手するなら今がチャンスだ。昇格記念にコレクションするのもいいかもしれない。
文:Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。
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