「ノジマTリーグ」は8月2日、日本ペイントマレンツが京都カグヤライズとKBSホールで対戦。13歳の村松心菜が菅澤柚花里を3-2で逆転勝ちし、リーグ戦初勝利をマークした。
7月27日の日本生命レッドエルフとの開幕戦(代々木第2体育館)でリーグ戦デビューを飾った村松はこの日が2戦目の出場。第2マッチで21歳の菅澤を相手に11-7で先勝。2024年の日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメントのシングルスで優勝経験のある実力者に2セットを奪われゲ-ムカウント1-2とされた。
それでも、持ち味の俊敏なフットワークとしなやかな両ハンドから繰り出されるドライブで逆襲。11-8、11-8で連取して、接戦をモノにしてリーグ戦初白星を飾った。
東京都出身の村松は今春、大阪の強豪校・四天王寺中に進学したばかり。同校のOGには石川佳純さんがいるほか、日本ペイントの芝田沙季、大藤沙月、横井咲桜、今季から加入した渡邉ひかり、大山葉音、新谷真奈の中学生カルテットら、そうそうたる面々がそろう。この日、対戦した菅澤も先輩になる。
今年の東京選手権大会ではホープス優勝、カデットで準優勝。昨年はWTTユースコンテンダーのU-13で、香港、オトーチェッツスロベニア、バラジュディンクロアチア大会ではシングルスで優勝した。
日本生命との開幕戦では世界ランク最高11位のハン・シク(范思埼=中国)と対戦。試合前に「中学1年生」と紹介され、会場をどよめかせたが、試合でもいきなり7連続得点をあげるなど、第1ゲームを11-3で奪い、再び、どよめかせた。デビュー戦は1-3での敗戦になったが、堂々としたプレーに送られた拍手に笑顔で応えていた。
「(チームメートの)横井咲桜選手、大藤(沙月)選手みたいに、人間性も素晴らしいし、卓球も強い、世界で活躍できる選手になりたいです」と話す村松の今後に大注目だ。
そんな村松の初のトレーディングカードはエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から発売されたデビュー戦カード。この日のリーグ戦初勝利のカードも立て続けに制作された。
昨季はプレーオフで日本生命に敗れたが、レギュラーシーズンでは1位となった日本ペイントの連覇に貢献し、将来、世界デビューを果たした時、この2枚の「エポワン」はあらためて、その価値を高めるだろう。
なお、村松の初勝利カードともに、8月2日にリーグ戦初出場した新谷真奈のデビュー戦「エポワン」も発売された。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。