プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーからMLSのロサンゼルスFCに移籍した韓国代表のFWソン・フンミン(孫興民)が8月10日、アウェーのシカゴ・ファイアーFC戦で途中出場し、MLSデビューを果たした。
ブンデスリーガのハンブルガーSV、バイエル・レバークーゼンを経て、2015年からプレミアのトッテナムに移籍し昨季までプレーした。2021-22年シーズンにプレミアリーグでアジア人選手初の得点王に。昨季限りで退団し、ロサンゼルスFCが「完全移籍」で獲得した。
移籍金はMLS史上最高額となる2650万ドル(約39億2000万円)。2027年までサラリーキャップの適用を受けない「特別指定選手」として契約し、2028年までと29年6月までの延長オプションが付いている、という。
「世界で最も象徴的なスポーツ都市の一つであるロサンゼルスで、大きな野望を持つLAFCに加入することになりとても誇りに思う。ロサンゼルスは数多くのチャンピオンの歴史を持つ都市であり、私はその次の章を共に刻むために来た」と移籍発表時にはコメントを発表。「MLSでの新たな挑戦にとても期待している。私はこのクラブと都市、ファンのために全てをささげ、優勝トロフィーを掲げるためにロサンゼルスに来た」としていた。
8月6日の入団記者会見では「コンディションに心配はない。できるだけ早く競技場であいさつしたい」と話したアジアのストライカー。デビュー戦でのMLS初ゴールはなかったが、その雄姿を見せただけでも価値はあった。
MLSではロサンゼルスに本拠地を置くチームとして他にもロサンゼルス・ギャラクシーがあり、ロサンゼルスFCは13位、ギャラクシーは最下位の30位にいる。両チームが対戦する「LAダービー」は人気カードになっているが、5月19日に2-2、7月20日に3-3とドローに終わり、今季は終了した。。ギャラクシーには日本代表で主将を務めたDF吉田麻也が所属しており、今後の絡みも楽しみだ。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では、ソンのMLSデビュー戦カードを発売。購入者の中から抽選で当たる「LUCKY HIT」はMLSの使用球を使ったレリックカードに直筆サインも入った。写真違いのイメージバリエーションも企画された。
MLSのトレーディングカードはTOPPS社が制作・販売の権利を持っている。パック・ボックス商品にもソンが収録されるのは時間の問題といえそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。