
大谷の公式SNSから
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が6月23日、自身のSNSで愛犬・デコピンの「遊戯王」カードを紹介した。
大谷のSNSに投稿された動画は、大谷が野球カードアンバサダーを務めるKONAMI社からの荷物を開けると、中からデコピンのイラストと、デコピンの「遊戯王」カードがセットになった額が出現する、というもの。

大谷の公式SNSから
大谷は、原作で主人公らが頻繁に使うフレーズ「#俺のターンドロー」の文言を添えた。カードのデコピンは、昨年8月28日のドジャースタジアムでのボルチモア・オリオールズ戦で、始球式をした際の、背番号17のドジャースのホームユニホームを着用している。ピッチャープレートらしきものも描かれており、まさに始球式の日のデコピンがイラストになっている。
日本テレビなどの取材によると、「大谷選手がかつて『遊戯王オフィシャルカードゲーム』をお楽しみいただいていた時期があったと伺ったため、特別なカードをプレゼントさせていただきました」とKONAMI社では、今回のサプライズの理由を明かした。
カードの解説には「【獣族/通常】神聖なるマウンドに降臨した幸せの天使。シキュウシキと呼ばれる特別な儀式を執り行うため、相棒と共に舞い降りたという。優雅な毛並み、キュートな姿に人々は魅了され、儀式はハイタッチで締めくくられた。相棒と歩むショウタイムはこれからも続く―。」と、記されている。
カード番号はデコピンの頭文字を取った#「DKPN-JP001」。能力値は攻撃・守備力が、大谷の50本塁打/50盗塁(50/50)にちなみ、「50/50」と表示される「凝り」ようだ。
「遊☆戯☆王」は原作が1996年から週刊少年ジャンプに掲載。TCGを漫画化した画期的な作品で、劇中に登場するカードゲームをベースにオフィシャルカードゲーム「遊戯王 OCGデュエルモンスターズ-YuGiOh」が1999年に登場。定期的に新作が発売されており、日本が誇る代表的なTCGのひとつとなったばかりか、世界中にファンやプレイヤー、コレクターが多い。
今回、同社の説明で、大谷がかつて(子どもの頃?)、「遊戯王」カードを楽しんでいた(プレイしていた?)ことも明らかになり、TCG業界も沸いている。
すっかり、人気者になったデコピンだが、かつて、TOPPS社がオンデマンドカード「TOPPS NOW」で、エンゼルス時代の2023年のオフ、2年ぶり2度目のア・リーグMVP発表時の大谷とのツーショットがトレーディングカードになったくらいで、カードにはほとんど、登場していなかった。たしか、この「ルーキーカード」発売時には「デコピン」の名前はまだ、明かされていなかったはずだ。この時、お披露目された(後の)デコピンは、オランダ産の小型犬の一種である「コーイケルホンディエ」とされ、ペットショップなどに問い合わせが殺到した、という。昨年の始球式の日には、大谷がデコピンを抱いたボブルヘッドも球場で配布された。
デコピンの「遊戯王」カードはスペシャルカードで、ボクものどから手が出るほど欲しいが、販売の予定はないだろう。下世話な話で申し訳ないが、万が一、パックに封入されるようなことになれば、野球ファン、野球カードコレクターも参戦してとんでもない争奪戦が展開されるに違いない。そして、とんでもない市場価格でその価値が評価されるはずだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。