
NXT女子王者に輝いた際には「TOPPS NOW」が作られた
WWEは6月27日、サウジアラビアのリアドで「スマックダウン」を開催。日本の「スタ―ダム」でも活躍したジュリアが王者のゼリーナ・ベガを破り、US女子王者を獲得した。US女子王者はチェルシー・グリーン、ベガに続き3代目となる。
翌28日のPLE「Night of Champions」の前夜祭ともいえる、この日の「スマックダウン」で歴史的な快挙が成し遂げられた。イタリア人の父と日本人の母を持つジュリアがWWE加入後、約9か月、メインブランドのひとつ「スマックダウン」に昇格後、わずか6週間でビッグタイトルを手にした。
小柄ながら大技でこれまで挑戦者を倒してきたベガに攻めたてられた。ベガに「コードレッド(回転式パワーボム)」を決められたが、何とか両足をロープにかけてカウント2でクリア。ダウンしたままのジュリアに対してすかさず、ベガがトップロープから「ムーンサルトプレス」。ジュリアが寸前でかわし、ベガが誤爆。ジュリアはランニングニーから、ベガの右手をつかんだままの「アリーデヴェルチ」と連続でヒザ攻撃。最後は決め技の「ノーザンライトボム」で沈め3カウントを奪った。

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ベルトを渡されると、コーナーに上がって掲げた。試合後には「驚きもなし。運もなし。ただの必然。そして今…」と自身のSNSにベルトを手にした写真とともに投稿した。
CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルH(ポール・レベック)も自身のSNSで、ジュリアとの動画とともに「彼女はスマックダウンに嵐を巻き起こし、今ではそれを証明するベルトも獲得した…おめでとう、ジュリア」と祝福した。
昨年9月にWWEに加入し「NXT」に電撃参戦。今年1月にNXT女子王座を手にすると、4月からは「ロウ」で女子世界王者のイヨ・スカイを襲撃。5月16日の「スマックダウン」で昇格が明らかになった。そして、この日の戴冠と、一気にスーパースターへの階段を駆け上がった。
そのスピード出世ぶりにトレーディングカードも、オンデマンドカードを中心にカードを発行してきた。ネットオークション「eBay」では、アイスリボン時代のBBMのルーキーカードや、スターダム時代のブシロードのカードも出品され、落札されている。WWEのトレカに関する制作・販売の権利は昨年、PANINI社からTOPPS社に戻ったため、PANINI社のジュリアのカードは貴重なカードとして収集されている。
女性の肌の露出が制限されるイスラム圏での試合のため、女子レスラーは特製のボディースーツでリングに上がった。ジュリアは黒を基調に、イエローを合わせたスーツでタイトル戦に臨んだ。歴史的な一戦の、クールな戴冠カードは登場するだろうか?。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。