バスケットボール男子のBリーグ1部のプレーオフ決勝第3戦が5月27日、横浜アリーナで行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)が琉球ゴールデンキングス(西地区1位)を73-71で下し、2勝1敗とし3年ぶり、史上最多の3度目の優勝を飾った。
7点のビハインドで始まった第4クォーター(Q)。前半に無得点だった比江島慎にスイッチが入った。残り33秒。会心の逆転スリーポイント。比江島はこのクオーターだけで14点を挙げる大爆発で、エースの実力を証明した。
宇都宮はレギュラーシーズン途中の今年2月にケビン・ブラスウェルヘッドコーチが46歳の若さで亡くなり、その後の試合ではヘッドコーチの写真をベンチに置いてともに戦ってきた。「追い込まれないとやらない性格なのですみません。でも本当に気持ちで決めきったシュートだったし、亡くなったブラスウェルヘッドコーチが背中を押してくれたと思っている」と比江島は話した。
「苦しい苦しい試合だったが前半は我慢して相手についていき、最後は自分が調子悪いことも考えず、とにかくがむしゃらにリングだけを見てアタックしようと切り替えて強気でプレーすることができた」と比江島は明かした。
「ケビンを日本一のヘッドコーチに」を合言葉に団結を強めたチームは、レギュラーシーズンで48勝12敗のリーグ最高勝率をマークしてチャンピオンシップに進出しセミファイナルとファイナルではともに1勝1敗となった第3戦を勝ちきって3年ぶりの頂点に立った。
2016年から始まったBリーグでは、コロナ禍で打ち切りとなった2019年のシーズンを除く過去7回で、レギュラーシーズンの勝率1位のチームがファイナルを制したことがなかった。昨季も宇都宮は51勝9敗とリーグ最高勝率をマークしたが、チャンピオンシップのクオーターファイナルでワイルドカードから勝ち上がった千葉ジェッツに敗れていた。
再び最高勝率をマークした今季、ヘッドコーチが亡くなるという逆境にも、チーム一丸となって乗り越え、Bリーグで続いてきたジンクスを打ち破った。「本当にタフなシーズンだったが、チーム全員がブラスウェルヘッドコーチのためにという特別な強い思いでプレーしたので、歴史に刻む優勝ができたことは本当にうれしい」と話した。
Bリーグのトレーディングカードと言えば、BBMのカードだが、この日の最終決戦を、バンダイ「ツインウエハース B.LEAGUE 2024-25」を1ボックス開封しながら、観戦。1ボックスに20パック入りで、このパックから比江島の箔サイン入りのレアカードとレギュラーカードが出た。レギュラーカードは48種、レアカードは8種。MVPに選出されたD.J・ニュービルのカードは出なかったが、比江島の逆転スリーポイント並みの劇的すぎる引きだった。レギュラーカードもなかなかのデザインで裏面もカラー仕様。来季はファイナル前にコンプリートを目指して買い始めよう!。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。