NFLドラフト2025が4月24日、ウィスコンシン州グリーンベイで開催され、PANINI社とTOPPS社から1巡目指名選手のトレーディングカードが次々に発売された。

全体1位で、テネシー・タイタンズがマイアミ大学のクオーターバック（QB）キャメロン・ウォードを指名した。PANINI社のオンデマンドカード「PANINI INSTANT」の「NFL DRAFT NIGHT」では、ウォードのサインカードがすぐに完売した。

ウォードはFCSのインカーネイト・ワード大からワシントン州立大を経て、マイアミ大でプレー。2024年のハイズマントロフィーの最終候補のひとりとなり、オールアメリカンに選出。ACC攻撃部門の年間最優秀選手に選ばれた。マイアミ大の単一シーズンの最多ヤード記録（4,313ヤード）、成功数（305回）、タッチダウン（39回）を記録。キャリア通算パッシングタッチダウンではNCAAレコードの158回という数字を残した。

TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では、ウォードのラッキーカードとして、インスク入りの1 of 1サインカードにくわえ、2023年のブライス・ヤング（カロライナ・パンサーズ）、2024年のケイレブ・ウィリアムズ（シカゴ・ベアーズ）の過去2年間のドラフト全体1位指名選手とのトリプルサインも作られた。

全体2位には、5位指名権を持っていたジャクソンビル・ジャガーズがクリーブランド・ブラウンズと指名権をトレードしてジャンプアップし、コロラド大の「二刀流」トラビス・ハンターを指名した。攻撃ではワイドレシーバー（WR)として、守備ではコーナーバック(CB)として、攻守の「二刀流」選手として昨季のハイズマン賞に輝いた今年のドラフトの注目株だった。

また、「TOPPS NOW」がカードにしたのは、全体6位で、ラスベガス・レイダースが指名したボイジー州立大のランニングバック（RB）アシュトン・ジェンティ。ジェンティは2018年にニューヨーク・ジャイアンツが全体2位で指名したセイクワン・バークリー（現フィラデルフィア・イーグルス）以降で、RBとして最も高い順位で指名された。レイダースにとっては、2019年のジョシュ・ジェイコブズ以降で初めて、ドラフト1巡目で指名したRBとなった。

ジェンティは一昨年、グリーンベイ・パッカーズへ移籍した、そのジェイコブスの後継者に期待されている。ジェイコブスが退団したレイダースの昨季のラッシングヤードはリーグ最下位の1,357ヤード。ジェンティは昨季、レイダースの2倍近い2,601ヤードをマークしている。

2年連続でオールアメリカンに選ばれたジェンティは、全国トップのランニングバックとしてドーク・ウォーカー賞を受賞。2024年に総合的な活躍をした選手としてマクスウェル賞にも輝いた。ジェンティは「NFL DRAFT NIGHT」でも歓喜の表情がカードになった。

【NFLドラフト2025 1巡指名選手】

1）テネシー・タイタンズ　キャム・ウォード（マイアミ大QB）
2）ジャクソンビル・ジャガーズ　トラビス・ハンター（コロラド大 WR/CB）＝ ブラウンズとトレード)
3）ニューヨーク・ジャイアンツ　アブドゥル・カーター（ペンシルバニア州立大EDGE）
4）ニューイングランド・ペイトリオッツ　ウィル・キャンベル（ルイジアナ州立大 LSU）
5）クリーブランド・ブラウンズ メイソン・グラハム（ミシガン大 DT） ＝ジャガーズとトレード
6）ラスベガス・レイダース　アシュトン・ジェンティ（ボーズ州立大RB）
7）ニューヨーク・ジェッツ　アーマンド・メンブー（ミズーリ大RB）
8）カロライナ・パンサーズ　テタイロア・マクミラン（アリゾナ大WR）
9）ニューオリンズ・セインツ　ケルビン・バンクスJr.（テキサス大T）
10）シカゴ・ベアーズ　コルストン・ラブランド（ミシガン大TE）
11）サンフランシスコ・49ers　マイケル・ウィリアムス（ジョージア大EDGE）
12）ダラス・カウボーイズ　タイラー・ブッカー（アラバマ大T）
13）マイアミ・ドルフィンズ　ケネス・グラント（ミシガン大DT）
14）インディアナポリス・コルツ　タイラー・ウォーレン（ペンシルバニア州立大TE)
15）アトランタ・ファルコンズ　ジェイロン・ウォーカー（ジョージアLB）

Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター（自称）。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。