エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」が将棋の藤井聡太名人の最新トレーディングカードの受注をスタートした。
藤井名人は3月8、9日、埼玉県深谷市の旧渋沢邸中の家で行われたALSOK杯第74期王将戦七番勝負第5局で永瀬拓矢九段と対局。「封じ手」から再開した9日に着実に駒を進めて相手玉へ迫り、120手で勝利して4勝1敗で防衛に成功した。
この白星で通算タイトル獲得数を28期として、谷川浩司十七世名人を抜き単独5位となった。
対局後には「難しい局面の多い将棋が続いたかなという風に感じ、充実感がありました。永瀬九段と2日制の対局という長い待ち時間を指したことで、いろいろと勉強になるところがあったかと感じています」と話した。(参考:「EPOCH-ONE」#003、004の裏面より)
また、藤井名人は、第5局から一夜明けた10日、「深谷ネギ」のブランドで知られる全国一のネギ産地、埼玉県深谷市のネギが生い茂った特産のネギ畑で「勝者の記念撮影」を行った。緑のオーバーオールと白のパーカーにキャスケット帽をかぶってポーズ。「甘味と辛みのバランス、食感も好きです」と好物と語るネギの収穫を体験した。(参考:「EPOCH-ONE」#005の裏面より)
藤井名人のトレーディングカードは珍しく、「エポワン」では昨年7月に、史上最年少で自身初の永世称号「永世棋聖」を獲得した際にカードを制作。その時は2種だったが、今回は「勝者の記念撮影」も含め、3種となった。藤井名人の真剣な表情をおさめた2枚と、ユニークな1枚はコンプリートしてこそ、価値がありそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。