「ザ・キャッチ」ウィリー・メイズさんが天国へ。 トレカにも刻まれた奇跡のプレー!【コラム/MLB】

ウィリー・メイズさんが天国へ旅立った。93歳だった。MLB(米大リーグ機構)が6月18日、発表した。

16歳からニグロリーグでプレーしており、1950年に当時ニューヨークに本拠地を置いていたジャイアンツと契約した。高い声で「ヘイ」とあいさつするため「セイ・ヘイ・キッド」と呼ばれた。51年にメジャー昇格し、20本塁打で新人王を獲得。兵役を挟んで54年に首位打者にも輝いた。

1972年途中までジ軍、最後2年間はメッツで通算23年間プレーし、歴代6位の660本塁打、11位の1909打点、12位の3293安打、339盗塁を記録した。MVP2度、オールスター出場24試合、ゴールドグラブ賞12度、首位打者1度、本塁打王4度、盗塁王4度など、史上最高の5ツールプレーヤーとして知られる。

メイズさんと言えば、1954年のワールドシリーズ第1戦、8回無死一、二塁で460フィート(約140メートル)の大飛球をバックスクリーン手前で背走しながら後ろ向きで捕球した。優勝を呼びこんだスーパーキャッチは史上最高の守備「ザ・キャッチ」と呼ばれ、語り継がれている。78年の米国野球殿堂の際のインタビューでは「問題なく捕れると思った。捕球以外にもいろいろやってきたから、人々がこれだけを語るのが理解できない」と振り返った。

父と同僚だったことからバリー・ボンズの名付け親としても知られ、日米野球で対戦した野村克也氏には「ムース」の愛称をつけた。20日にニグロリーグの本拠地だった米アラバマ州の「リックウッドフィールド」で行われるジャイアンツ-カージナルス戦で、メイズをたたえるセレモニーが予定されていた。

メイズの「ザ・キャッチ」

メイズの「ザ・キャッチ」

「ザ・キャッチ」は1959年の「TOPPS」で最初にトレーディングカードにもなり、その後、何度かカード化。最近でもそのカードをオマージュした同社の「PROJECT 70」が制作された。球場配布のボブルヘッドにもなっている。

Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。

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