WWEの「明日の女帝」アスカと「海賊王女」カイリ・セインの「カブキ・ウォリアーズ」が1月26日、フロリダ州マイアミで開催された「スマックダウン」で、WWE女子タッグ王者のカタナ・チャンス&ケイデン・カーター組に勝利し、3年9か月ぶりに女子タッグ王座を奪回した。
アスカとカイリは現在、ベイリー、WWE女子王者イヨ・スカイ、ダコタ・カイと「ダメージCTRL(コントロール)」に所属。リーダーのベイリーは翌27日に行われる「ロイヤルランブル」での自身の優勝を含め、女子ベルト制圧プランを発表。「ダメージCTRL」にとってはふたつ目のベルトになった。
一進一退の攻防の中、アスカがケイデンの変型フェースバスターから王者組の合体技「アフターパーティー」をくらったが、カイリが決死にカットに入り、カウント3を逃れた。アスカがカタナにスライディングキックで逆襲。場外に落ちたカタナをカイリが「アラバマスラム」で実況席に叩きつけた。
このチャンスにアスカがケイデンにハイキックを放ち、ドラゴンスリーパーを固める。ここでカイリがコーナー上段から必殺の「インセインエルボー」を発射。鮮やかな合体攻撃が決まり、カイリがケイデンからホールを奪った。
カイリのWWE離脱-日本マット復帰の空白もあった「カブキ・ウォリアーズ」にとっては、2020年4月4日、「レッスルマニア36」でアレクサ・ブリス、ニッキー・クロス組に敗れて王座陥落して以来、3年9か月ぶり、1392日ぶりの同王座返り咲きを果たした。新王者コンビはリング上で大喜び。場外ではアスカがダコタとハグし、カイリはベイリーをスルーするいつもの「ギャグ」も決めて、イヨと抱擁。最後は5人が笑顔で勝利をアピールした。
カイリは昨年12月に発売されたBBM「女子プロレス スペシャルカードセット 2023 AMBITIOUS!!」に久しぶりのサインカードも収録され話題になったばかり。アスカもヒール再転向-「ダメージCTRL」への電撃参加と激動の1年を送ったが、この日も大きな声援を受けたように人気は健在。「カブキ・ウォリアーズ」としても前回の王座獲得時には、TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」でカードになった。現在はWWEのカード制作・販売の権利はPANINI社が持っているため「PANINI INSTANT」で今回の王座奪還がカードになるかもしれない、いや、カードにしてほしい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。