男子プロバスケットボールのBリーグは7月27日、2026-27年シーズンから、1部リーグの名称を「Bリーグ・プレミア」(Bプレミア)にすると発表した。戦力均衡を図りつつ、競技レベルを高めるため、新人選手獲得のドラフト制度、選手の年俸総額に上限を設ける「サラリーキャップ」を導入する。
この日、田臥勇太(宇都宮ブレックス)、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)らスター選手たちとの会見に臨んだ島田慎二チェアマンは「どこが勝つか分からないリーグ」を目指す、と宣言した。
クラブの経営力強化を目的に、平均入場者数4,000人、事業規模12億円、5,000席以上のアリーナ確保などの条件を2季連続で満たせば、Bプレミアに参加できる資格を持てる。2026-27年シーズンは、「Bプレミア」が最大18チーム、2部に相当する「Bワン」が約30チーム、3部の「Bネクスト」が約10チームを想定。審査は昨季から始まっており、来秋に1部から3部までに振り分けられる。
「Bプレミア」は、外国籍選手の同時出場を現状の2人から3~4人へ拡大。2戦先勝方式の決勝を3戦先勝方式とし、ホーム&アウェイ方式で開催する。週末の連戦を減らし、平日開催を増やすことで、メディアへの露出を増やし、選手の負担軽減も図る。「Bワン」や「Bネクスト」は、チームと選手の育成に重きを置くため、外国籍選手の出場を制限する。
2016年の発足から7シーズンが経ったBリーグ。「スポーツビジネスに一石を投じて、皆がハッピーな状況を作るには変えなければいけないことがいっぱいある。反発は出ると思うが、10~20年後に日本のバスケットを変えていく布石になるのではないか」と島田チェアマンは期待を口にした。
BリーグのトレーディングカードはBBMのこれまでの努力もあり、Bリーグ自体の人気上昇もあり、人気カテゴリーへと成長してきた。2026-27年シーズンからの大改革がトレカにどんな好影響を与えるのか、注目される。
トレカジャーナル編集部