欧州チャンピオンズリーグ（CL）の決勝トーナメント1回戦が3月14日、行われ、マンチェスター・シティー（C）が本拠地での第2戦で、ライプチヒに7－0で大勝した。ノルウェー代表で、マンチェスターCのFWアーリング・ハーランドはこの試合で5得点をマークし、最速＆最年少でCL通算30得点を達成した。マンチェスターCは2戦合計8-1でライプチヒを退け、6季連続のCLベスト8を決めた。

加入1年目からゴールを量産してきた22歳のストライカーは、前半22分にゴール右隅に先制PK弾。再開直後の同24分にはMFケヴィン・デ・ブライネのミドルシュートがクロスバーに跳ね返り、押し込んだ。前半アディショナルタイムの左CKでこぼれ球に詰めると、ゴールライン際から相手選手が蹴ったクリアボールが右膝に当たって幸運な3点目を手にし、今季公式戦5回目のハットトリック。さらに4-0の後半8分にはゴール前の混戦から左足で決め、同12分にもこぼれ球を右足で蹴り込んだ。

1試合5得点はバルセロナ時代のリオネル・メッシが12年3月7日のレーバークーゼン戦、ルイス・アドリアーノ（シャフタル・ドネツク）が14年10月21日のBATEボリソフ戦で記録したCLの最多得点記録に並んだ。

「素晴らしい夜になった。誰もが知っている大好きな大会で5得点を挙げて7-0で勝てるなんて本当にハッピーだ」とハーランドは話した。大差の試合展開ということもあり、後半18分にベンチに下がった事については「監督にはダブルハットトリック（6点）を決めたいと話していたが、仕方がないよ」と苦笑い。それを受けてグアルディオラ監督は「22歳でそんな記録を残したら、残りの人生が退屈になる。（6得点は）今後の目標になるだろう」と本気か、ジョークか、わからない交代の理由を口にした。

CLでの通算ゴール数を33まで伸ばしたハーランドは出場25試合で30得点を達成。これは34試合を要したルート・ファン・ニステルローイ（マンチェスターU）の記録を更新。22歳236日での30得点達成はキリアン・エムバペ（パリSG）の22歳352日を超える最年少記録。同一シーズンでの公式戦39得点は1928-29年シーズンにリーグ戦で38得点したトミー・ジョンソンの記録を上回る、マンチェスターCのクラブ史上最多記録となった。

この記録づくめの活躍はTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」で早速、トレカになった。5得点目を決めた直後の手のひらで5得点を示すポーズが何とも決まっている。

ハーランドのトレカは米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」で
2021年6月にTOPPS「2019-20 TOPPS CHROME Bundesliga」の「Superfractor」1 of 1サインカード（BGS9.5、サイン10）が442,800ドル（約4870万円）で落札された。このルーキーカードがハーランドのトレカの最高額とされている。

同オークションでは2022年3月に、同じカードの10枚限定「Red Refractor」（PSA10）が158,400ドル（約2750万円）で落札されるなど、そのゴールラッシュなみに注目と人気を集めている。

トレカジャーナル編集部