日本国内最大のトレーディングカードショップ「ミント」の通販サイト「MINTモール」では現在、取り扱われているシングルカードが10万枚を超えた。国内外を問わず、あらゆるジャンル、あらゆる時代のトレカがそろう「MINTモール」。話題のトレカも、定番のトレカも、そして、超レアなトレカも登場するが、あっという間に購入され、その姿を消してしまうこともたびたび。そんなスペシャルなトレカを紹介していきたい。
BBM「2004 中日ドラゴンズ」落合博満監督 66枚限定直筆サイン
ミント札幌店が出品しているのが、落合博満監督の幻の直筆サインカード。BBM「2004 中日ドラゴンズ」に封入された66枚限定である。「幻」と呼ぶ理由は落合さんの直筆サインカードが2011年以降、作られていないため。落合さんはこの年を最後にユニホームを脱いだのだが、プライベートでもカードにサインすることはなくなった、と言われている。
オークション結果検索サイトの「オークファン」によると、これまでの落合さんの直筆サインカードの「ヤフオク!」での落札額ベスト5は
【5位】BBM「2011 中日ドラゴンズ75周年」(28枚限定)
=126,000円(2018年2月15日、2017年6月2日)
【4位】BBM「2011 中日ドラゴンズ」(58 枚限定)
=140,000円(2020年12月20日)
【3位】BBM「2011 中日ドラゴンズ75周年」(28枚限定)
=150,,000円(2018年2月15日)
【2位】BBM「2011 中日ドラゴンズ75周年」(28枚限定)
=291,000円(2020年9月13日)
【1位】BBM「2003 ヒストリックコレクション スラッガー列伝」(50枚限定)
=300,000円(2020年7月16日)
となっている。今回と同じBBM「2004 中日ドラゴンズ」の66枚限定サインカードは2017年11月19日に90,000円で落札されており、歴代8位の落札額。ミント札幌店では、このカードを280,000円で出品しており、4年間で3倍のプライスになったが、それでもその価値はありそうだ。
落合さんと言えば、ご存じの通り、ロッテオリオンズ時代に3度の三冠王に輝いたスラッガー。中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ、日本ハムファイターズでプレーし、現役引退後は中日の監督として8年間で4度のセ・リーグ優勝を飾り、07年にはレギュラーシーズン2位ながらプレーオフを勝ち抜き日本シリーズに進出。北海道日本ハムファイターズを下して日本一になった。
侍の雰囲気を持った現役時代、卓越した野球理論と勝負哲学で勝ち続けた指揮官時代…。今は、数多い野球評論家の中でも、その語り口と解説の内容にうならされる。再び、ユニホームに袖を通すことを待っているファンは多い。
2004年は監督就任1年目だった。背番号は66だったが、サインとしてこのトレカに書いた背番号は6。落合さんらしい、ポリシーとこだわりさえ、伝わってくる幻の直筆サインカードである。
トレカジャーナル編集部